2014年6月29日日曜日

ヤマダ電機の第三創業期、「高機能商品」ではなく「好機能商品」のオリジナルブランドや自由設計スマート住宅


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT(企業の知財戦略研究)
C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
ヤマダ電機の総会報告が届いた。売上高・営業利益の増加は、省エネ家電、テレビ画面サイズ大型化、パソコン買替など、家電流通大手の共通環境に加えて、ヤマダ電機が誇る「家電小売業界で唯一、全国に専門店としてのサービスをソリューション的に、市場ニーズに合わせて提案できる店舗網を持つ強み」と、「圧倒的な全国会員数をプラットフォーム化することで、リアルとバ=チャルを融合させ」更に、「川下発想の家電量販店だからこそできる新たな住宅関連市場の開拓」によるものと説明している。大都市から発足したビックカメラと対照的に地方都市から発足したヤマダ電機(本社は今も群馬県高崎市)の意気込みが「全国」の強調に顕れている。
ヤマダ電機は、「作り手の都合で考えた高機能商品ではなく、顧客目線にこだわった、顧客に好かれる好機能商品」を目指して、ヤマダ電機オリジナルブランド「ハーブリラックス」のシリーズを発売し、また、低価格注文商品「フェリディア」をベースに、ヤマダ電機ならではの川下発想で、太陽光発電システムやリチウムイオン蓄電池をオプション搭載したスマートアイテムのオプション搭載住宅を、ヤマダ電機店舗ラックランド駐車場への体感型住宅展示場で拡販しているが、全国各地方のニーズ特質に適応できるヤマダ電機の全国網の特質であろう。都心で著増している高層マンションには専有駐車場方法少なく、メトロ網等との交通網活用が流行だが、シェアルームやIT高機能の高度活用には、地方と異なる様相もあり、ヤマダ電機の対応のバライエティが発揮されるであろう。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)

2014年6月26日木曜日

ゲーム玩具業界の構造変革下、ハピネットの成長戦略


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT(企業の知財戦略研究)
C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
ゲーム玩具業界は、ソーシャルゲーム伸長の影響によりパッケージゲーム市場が厳しい状況に置かれたがハピネットは今次総会報告において、「2013年にグループ入りしたトイズユニオンと既存子会社のモリゲームズを今年7月に合併させ、マックスゲームとして新発足させること」「この合併により、2社の在庫共有化により余剰在庫を圧縮し物流費を削減すること」で対処すると共に、「キャラクター商材の販売の最大化」「ビデオゲーム業界においてメーカーと強固な関係を共創し、市場シェアを拡大すること」「新たなキャラクタービジネスとして、テレビアニメ『テンカナイト』の玩具・DVD・カプセル玩具・ゲーム周辺アクセサリを、小学館集英社プロダクション・北米スピンマスターと共創すること」などを表明し、既に2014年3月期において売上高17.0%増、営業利益30.8%増、経常利益27.1%増、当期純利益27.6%増の成果を示した。具体的には、玩具事業においてバンダイのキャラクター商材「仮面ライダー鎧武・ガイム」などのヒット商材に恵まれたこと、映像音楽事業において出資作品の「のぼうの城」や自社アニメ作品「ソイド」などがヒットしたこと、キッズカードゲーム機の商材において「アイカツ!」「妖怪ウォッチ」「ドラゴンボールヒーローズ」の好調だったこと、玩具自動販売機商材においても上記バンダイキャラクターが好調に推移したことを挙げている。
佐成重範弁理士所見→ゲーム玩具業界は特許発明・意匠権・商標権・著作権・ノウハウの諸知的財産権と、業際的共創や企業合併などによるオープンイノベーションが交錯しつつ、キャラクターの世界共通言語性とソーシャル性から、グローバル展開の広大な知財の分野である。ハピネットほか、わが国関連企業が意欲すべき成長分野である。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)

2014年6月23日月曜日

国家戦略特区の首都圏中心に民間建設イノベーションの清水建設活況


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT(企業の知財戦略研究)
C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
建設業界最大手の一角・清水建設株は昨年初来高値を更新して720円に達し(2014-06-23前場高値)、2月安値491円の46.6%高に及んだ。既に清水建設は、「首都圏・民間建築が主力。環境エネルギーに注力。海外受注比率は1割未満」と特色付けられ(会社四季報)、「大幅続伸。採算重視しつつ、単体受注は計画比・上ぶれ濃厚。高水準の手持ち工事を着実に消化。労務費高のもと施工を効率化し、不採算案件は減少して建築・土木ともに営業益大幅続伸」と高評価されている(同)。加えて、「東北震災復興の集団移転に伴う宅地造成や、ソーラーパーク建設など新エネルギー政策対応の大型工事も受注しているが、労務費の上昇も織り込んだ受注体制強化」(同)で、経営諸環境の変動に対する安定感も高い。
佐成重範弁理士所見→清水建設は新技術開発も旺盛で、特許庁公開発明も9033件(2014-06-23現在)と、建設業界で抜群であり、うち今年に入ってからの特許庁公開発明のみでも104件を数える。発明の名称は「積層ゴム支承」「汚染コンクリート塊の除染処理方法および装置」「放射性廃棄物貯蔵施設、廃棄物ユニットまたは廃棄物体を有する構造物および放射性廃棄物貯蔵方法」など、現下エネルギー対策の要請に応え、また、業務効率化に直結するものが多い。SANARI PATENTの四谷所在マンションも清水建設の施工によるが、一フロア一戸で使用でき、受電・通信端末の個数豊富と配置の適切も行き届いている。築後十数年を経て外壁の痛み微少で、新築当初価額を大幅に上回る価額での譲受希望も各戸に寄せらているが譲渡者は無い模様だ。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)

2014年6月20日金曜日

東大医卒の異色・養老孟司先生が、慶大医卒の異色・近藤 誠先生説を評論


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT(企業の知財戦略研究)
C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
新潮新書の新刊・養老孟司先生の「『自分』の壁」(2014-06-20)第8章には「近藤さんの考えをまとめると」として先ず、次のように要約している。
「がんには、治療によって治せるものもあるが、どうやっても無駄なものもある。また、放っておいて問題ないものもある。転移しないものや、自然に消える『がんもどき』は放っておいても問題ない。無駄なものや、放っておいても問題ないものに対して、手術したり、抗がん剤を投与したりしても、患者さんの負担にしかならないし、逆に、命を縮めることだってある。」
養老孟司先生は、医療史における「待機的医療」と「積極的医療」の二つの潮流を認識し、「上記・近藤 誠先生の考え方は、目新しいもののように受け止められていますが、そうでもありません」として、「近藤 誠先生の考え方は伝統的な待機的治療の延長線上にある」と認識し、「待機的医療に対する関心が高まり、共感する人が増えているのには、実際のケースなどを見て、積極的な医療について懐疑的に感じた経験のある人が増えているからかも知れません」と述べている。
かくして養老孟司先生の論評は、「『がんと闘うな』に代表される待機的医療は、基本的には正しい。しかし、一方で欠けている視点もある。たしかに、患者自身にとっては、『何もしない』がベターな選択肢でありうるでしょう。しかし、身内の人達は、愛する人が重病のときに、『何もしない』でいられるかどうか。これは案外重い問題です」と、流石に養老孟司先生だけあって、他の近藤 誠先生説批判にない視点を提起している。
しかし佐成重範弁理士は、更に当面の課題提起として、諸病変に対する諸学会の診療ガイドライン最新改定が、高齢者に対する特記を加え、自然余命と「生活の質(QOL)」に対する配慮を強調していることが、養老孟司先生の、ご自身にについての次の記述と符号していることに、一層の注意を喚起したい、すなわち、「私は50代の頃(今から20年前)、肺に影が見つかったことがありました。結果的にはがんではなかったのですが、もしもそれが肺がんだったならば、どうしたろうと想像することがあります。ひょっとしたら放っておいたかも知れませんが、若かったから、状態によっては手術を選択したでしょう。ただし、70歳を過ぎた今ならば放っておくでしょう。同じ人間に同じ病気が現れたとしても、その人の年齢や、置かれた状況により判断は変わってきます」と述べ、更に敷延して、「私自信の現在の方針としては、自分の体の中から出てくる病気に対しては、待機的医療を先ず考えよう。生活習慣病を考えれば分かり易いが」と説明し、更に「だからといって、『がんになっても何もしない』と言い切ってしまうのは乱暴な話で、明らかに治療が効果を示すがんもあることは、近藤さんも認めています」と明記し、個々の病態と患者の高齢に対する配意を強調していることは、積極治療派諸先生説と近藤 誠先生説とをアウフヘーベンする卓見と、SANARI PATENTは解する。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)

2014年6月19日木曜日

知財戦略の在り方、ソニー対アップルで論説した松本普一氏(ダイヤモンドオンライン)


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT(企業の知財戦略研究)
C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
わが国で、知財戦略の優劣が知的財産権の法的設定保護流通に局限して議論され勝ちであることは。特許出願件数や特許権取得数、休眠特許権数などの多寡に注目が偏向していることからも明らかだが、知財行使のタイミング戦略こそ重要、という思考を提起した松本普一氏の標記論説「ソニーの背中を見ていたアップルが何故王者に? 日本企業に足りない先行者不利益という戦略的思考」は、「知財戦略」の幅と深さの拡大深耕こそ重要という警鐘を響かせた卓見として注目すべきである。以下その要旨を引用する。
1. 現在ソニーは、かっての輝きを失い、慢性的赤字経営で、看板事業の一つであったVAIOの事業売却も決定し、創業者が関わった伝統事業のテレビも子会社化して、資産切り売りの延命経営と揶揄されている。
2. しかし、真にイノベーティブな企業はソニーだった、アップルはソニーの背中を見ていた、と言う言い方もできるのか?(SANARI PATENT注;単にイノベーティブであるだけでは戦略として成功しない、背中を見て後発する戦略が成功す
る、という発言と解する。ただし、「イノベーティブ」の意味を技術革新と、狭く解している場合であって、イノベーションは、実は、社会的革新に繋がる技術革新のみを指称すべきである。)
3.アップルのジョブズはソニーの新製品を見て、「大丈夫。そう長くは続かない。市場が受け入れるまでには未だ時間がかかる。消費者の反応をゆっくり観察させてもらうよ」と呟いていたと思う。メモリーディスク・ウォークマンより2年も遅れたiPodが何故成功したか。ソニーはインターネット対応のケータイ用音楽端末を発表したが、ソニー・ミュージックなどの反発もあって、楽曲の著作権を過剰に保護せざるを得なくなった。結果として余りにも使い勝手の悪いサービスになってしまった(SANARI PATENT注;知財戦略が総合戦略知財として機能するためには、知財全般の戦略に総合性が付与されなければならない。米国著作権法は権利保護期間においては日本より長いが、パブリックユース等に関する著作権の強度緩和の極めて実用的な規定があるが、日本の著作権法は、内閣知財本部の数次にわたる慫慂にも関わらず、適切な法改正に踏み切らず、知財戦略の総合性を欠いている。)
佐成重範弁理士所見→上記要約は序の口だから、標記ダイヤモンドオンライン所説(2014-06-18)を、知財戦略のモデルとして全文熟読すべきである(特に、市場投入のタイミングのノウハウは、知的財産権を超える高度の知財である。また、アップルのiWatch商標登録の時点についても、その対象品目と共に、戦略の総合性が見られる。先発者利益か後発者利益かの視点も述べているが、両者の使い分けのノウハウこそ練達すべき戦略内容である。)
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)

2014年6月18日水曜日

コカ・コーラのグローバルブランド価値、変幻自在の飲料業界激動の下で「君だけ」も


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT(企業の知財戦略研究)
C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
野村IRの紹介で、コカ・コーライーストジャパンの資料が届いた。「米国コカ・コーラが筆頭株主。三国、利根などボトラー3社と2013年に経営統合、新設分割を含めて直径4社に」と特色付けられ(会社四季報)、「この4社統合が通期寄与。トクホなど新商品投入で数量増。5本の新ライン稼働による内製化も効く。機器メンテナンスや配送などの子会社8社が2月に合併。今後も、グループ内の統廃合により効率化を更に進める。一部資産を備忘価格まで償却。定額法に変更」(同)と、経営体制全般の革新が評価されている。
上記統合など(ガバナンス確立のための非常勤取締役5名新採用等250件超関連プロジェクト)により、コカ・コーライ
ーストジャパンの2013年業績は売上高3728億円で前年比92.4%増、営業利益76億円で123.8%増、当期純利益116億円で610.2%の著増を示している。これによりコカ・コーライーストジャパンの販売数量は国内の半数近くを持つ日本最大のコカ・コーラボトラーとなり、売上高ベースでも世界第5位のコカ・コーラボトラーとなったことを報告している。
佐成重範弁理士所見→コカ・コーラという統一グローバルブランドを、諸国意匠権商標権で保護されたボトルと、非公開知的財産権(ノウハウ)として秘匿された飲料成分により、世界200国域超のグローバルマーケットで展開するコカ・コーラシステムの、全体制ノウハウを活かしつつ、日本特有の飲料嗜好の変動に対応するビジネスメソッドを注目すべきである。具体的には、「君だけのネームボトルを作ろう!」で世界共通性と個人名顕出との融合の演出など。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)

2014年6月17日火曜日

医薬品の副作用・薬疹対策、QOL重視の趨勢(対延命)の一環として


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT(企業の知財戦略研究)
C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
諸疾病診療のガイドライン改定において「QOL・生活の質」の維持を評価基準として重要視する傾向が最近顕著になり、例えば糖尿病や高血圧診療の、高齢者に対する配慮事項として極めて明確に示されたが(2014-04改定)、延命価値とQOL価値との対比までの切迫感が相対的に軽く扱われている医薬品副作用として、「薬疹」の問題を提起する。文献として例えば「皮膚科疾患ビジュアルブック」(2011初版・学研メディカル)は「薬疹」の章において薬疹を「全身的に投与された薬剤により、皮膚または粘膜に生じた発疹を薬疹と称する」と定義し、その多くはアレルギー性であると述べている。
患者の立場からは、固定薬疹、播種状紅斑丘疹型薬疹、光線過敏症型薬疹、多形紅斑型薬疹、スティーブンスジョンソン症候群、中毒性表皮壊死剥離症、薬剤性過敏症症候群のいずれにについても、「治療方法」のトップに「被疑医薬品の投薬の中止」が明示されるものが多く、この場合、薬疹の治癒によるQOLの維持が、当該医薬品の薬効を排除することにより得られるという撞着に困惑せざるを得ない。全国各大病院の複数科で、担当各医薬品を処方し、従って、どの医薬品が
患者ごとの発生薬疹のアレルゲン等になっているのか、不分明、従って、どの薬効を諦めるべきか、あるいは諦めないかわりに薬疹の進行によるQOL低下を受忍すべきであるのか、選択に迷うこととなる。
主婦の友社の「アトピー・アレルギー、皮膚の悩み」には、医薬品の多くにアレルゲン性を認めるが、これによる薬疹の治療(薬効を維持しつつ)については言及を欠くようである。
最近(2014-3)発刊された東大医学部・秋下雅弘教授の「薬は5種類まで」(PHP)も好評愛読されているようだが、例えば睡眠薬の「レンドルミン」について、「レンドルミン(一般名ブロチゾラム)は、日本で非常によく使われている薬ですが、東京逓信病院では、この薬を使っているうちに、転倒し易い傾向を認め警告したところ、その処方が激減し、院内の転倒数も減った、という報告があります」と述べているものの、レンドルミンの副作用として記載される薬疹(の可能
性)については言及していないようである。
佐成重範弁理士所見→医療の価値をQOL維持(対延命)において重視する趨勢の一環として、薬疹への対応をも強化すべきである。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)

2014年6月14日土曜日

独立系ブレーキメーカー「曙ブレーキ工業」の著増収(特に海外)と著増益


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT(企業の知財戦略研究)
C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
来る18日の曙ブレーキ工業株主総会通知は、「将来に向けた技術の差別化」「革命的な原価低減に向けた努力の継続と海外への展開」「日米中心から日米欧アジアへのグローバル化の加速」を着実に実行していく旨を強調しているが、特に海外展開は、インドネシアの製造子会社がグローバルプラットフォーム用出荷を昨秋開始したこと」、スロバキアにブレーキキャリパー製造子会社を設立し既設のフランス子会社における摩擦材製造と合わせて欧州での事業拡大に繋げること」が緒に就き、既に平成25年度において対前年度比、北米市場での売上高は24.8%増・営業利益は8.3倍、インドネシアでは各19.2%増・15.98%増、中国では各78.1%増・2.4倍増、タイでは各21.4%増・2.5倍増を達成した旨を報告している。
佐成重範弁理士所見→上記志向のもと曙ブレーキ工業の特許発明も活発で、今年に入ってから特許庁公開された曙ブレーキ工業出願発明のみでも24件を数え92014-06-13現在)、例えば、発明の名称「デイスクブレーキ用キャリバ」(特許庁
公開日2014-06-12)は「軽量化と、所定インナボディに対する所定アウタボディの支持剛性の向上と放熱性確保を高次元で並立できる構造の実現」を課題とし、発明の名称「ディスクブレーキ装置」(特許庁公開日2014-06-05)は「軽量化を図りつつ適正な剛性を保ち、かつ狭隘な車両スペースにも搭載可能なディスクブレーキ装置の提供」を課題しており、現下のニーズに適合すると共に、次世代車両を含む恒久的課題に応えるものと考える。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)

独立系ブレーキメーカー「曙ブレーキ工業」の著増収(特に海外)と著増益


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT(企業の知財戦略研究)
C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
来る18日の曙ブレーキ工業株主総会通知は、「招来に向けた技術の差別化」「革命的な原価低減に向けた努力の継続と海外への展開」「日米中心から日米欧アジアへのグローバル化の加速」を着実に実行していく旨を強調しているが、特に海外展開は、インドネシアの製造子会社がグローバルプラットフォーム用出荷を昨秋開始したこと」、スロバキアにブレーキキャリパー製造子会社を設立し既設のフランス子会社における摩擦材製造と合わせて欧州での事業拡大に繋げること」が緒に就き、既に平成25年度において対前年度比、北米市場での売上高は24.8%増・営業利益は8.3倍、インドネシアでは各19.2%増・15.98%増、中国では各78.1%増・2.4倍増、タイでは各21.4%増・2.5倍増を達成した旨を報告している。
佐成重範弁理士所見→上記志向のもと曙ブレーキ工業の特許発明も活発で、今年に入ってから特許庁公開された曙ブレーキ工業出願発明のみでも24件を数え92014-06-13現在)、例えば、発明の名称「デイスクブレーキ用キャリバ」(特許庁公開日2014-06-12)は「軽量化と、所定インナボディに対する所定アウタボディの支持剛性の向上と放熱性確保を高次元で並立できる構造の実現」を課題とし、発明の名称「ディスクブレーキ装置」(特許庁公開日2014-06-05)は「軽量化を図りつつ適正な剛性を保ち、かつ狭隘な車両スペースにも搭載可能なディスクブレーキ装置の提供」を課題しており、現下のニーズに適合すると共に、次世代車両を含む恒久的課題に応えるものと考える。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)

2014年6月11日水曜日

先端医療機器のニプロ、混合診療拡充や国内外の透析機器や後発医薬品需要増で発展加速と見る


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT(企業の知財戦略研究)
C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
ニプロの株主総会招集通知が届いた。医療機器関連事業の売上高が2442億円(構成比81.2%)で前年度比27.8%の著増。医薬品関連事業も14.2%の増だが、「医療機器営業部門と医薬品営業部門の総合メディカル企業として相乗効果を追求した」と説明している。特に「植込み型補助人工心臓」の新開発品販売が好調に推移し、従来から販売している対外設置型補助人工心臓を含めた心臓外科関連製品が売上高・利益共に大きく伸長し、透析関連機器が透析関連医薬品と共に順調に推移し、かつ、政府の後発品促進政策に伴う診療報酬改定を勘案した急性期入院医療費の包括支払方式対象病院・調剤薬局での後発医薬品への切り替えが進み、経口・外用剤を中心に新規採用が増加し、ニプロの売上高が順調に推移している。
佐成重範弁理士所見→安倍総理大臣が慶応病院において医師達に「混合診療」への保険適用の新政策を国家戦略の一つの柱として説明している模様を、昨深夜のWBSが放映していたが、有能かつ設備体制も整った慶応病院等を新混合医療制度の実施機構として、先進医療の開発適用を推進することが、わが国の国際的地位を高めることも疑いない。それはまた先進医療機器の需要増によりニプロの発展を加速することも明白である。わが国の健康保険制度が、患者負担率において低位なこともあって、後発医薬品の普及は国際的に低位、従って、医療費の増高を齎しているから、安倍内閣によるその是正は重要だが、ニプロは、医薬品関連事業として、従来の受託製造のほか、開発受託、高付加価値化の支援など多様な受託サービスを提供してきたから、この国家戦略にも即応して発展を加速すると考える。人口腎臓などの透析関連製品や血糖値測定機器は、海外の社会変動をも反映して海外需要が増大しており、国際的にもニプロの寄与と発展が期待かつ予測される。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)

2014年6月9日月曜日

東急不動産、渋谷多次元開発と新宿広域開発との連携


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT(企業の知財戦略研究)
C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
来る26日開催の東急不動産ホールディングス株主総会通知資料は、東急不動産のマンション分譲業、東急コムニティーのマンション共用部リノベーション工事業、東急ハンズの独創商品小売業、渋谷駅周辺再開発事業、ビル・マンション管理受託業、シニア住宅・会員制クラブ施設等運営業、福利厚生アウトソーシングサービス受託業などの動向を包括し、目下、複雑立体構造の渋谷駅巨体のそれ自体と連結広域を連結する巨大な多次元開発構想の一端を示すものとなった。今次報告年度の売上高は7140億6700万円で前年度比19.8%増、営業利益614億3300万円で18.2%増の著増を示す。渋谷駅東口の東急文化会館に代わって先ず出現した複合施設ヒカリエは、プラネタリウム・東急百貨店・レストラン・オフィス・ミュージカル劇場・イベント広場・文化展示場などを包含する多次元構築物として、渋谷から新たなライフスタイルを提案し、エンタテイメントしぶやを実現すべく2012-04に誕生したが、東京メトロのみでも半蔵門線・副都心線・銀座線が蝟集し、東急田園都市線・東横線がJRと多段階連結する多角形立体構造の複雑な構築は未だそのままだから、東急開発の大構想展開が希求されるのは当然である。新宿高島屋店は、実は渋谷区所在だが、新宿と冠しており、新宿・渋谷の一体開発も、今のうちから構想を明示さるべきであろう。世界のヤングが愛する原宿カワイイや、グローバルトップブランドが集約されつつある表参道、オバマ大統領も先般訪れた明治神宮を要する渋谷新宿広域は、世界諸都市にも例を見ない多次元空間を現出し、東急不動産がその運営の一極を担うことは確実である。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)

2014年6月6日金曜日

パナソニックの増収増益報告と今後の海外地域別戦略

弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT 企業の知財戦略研究
C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
パナソニックの株主総会招集通知が届いた。増収増益の成果を報告するが、パナソニックが売上高10兆円規模を目指して(平成25年度は7.7兆円)今後重点志向する事業内容こそ注目される。今次資料には、「家電事業については、グループ企業の、世界各地域における顧客の生活への適応力、グローバル推進力、デジタル技術を結集し、競争力有る新たな家電事業を創出する」、「住宅関連事業については、全国のショウルームをリフォーム対応に刷新し、新顧客を獲得すると共に、施主への直接提案を強化し、また、海外でもトルコ・CIS(独立国家共同体)・中近東などで住宅関連事業を拡大する」、「車載事業については、米国電気自動車メーカー向け円筒型リチウムイオン電池に加え、角形リチウムイオン電池に投資し、インフォテインメント分野においてもヘッドアップディスプレイやコックピットシステムなどで他社と差別化する」、「事業者対事業者ソリューション事業については、アビオニクスなど開発製造販売一体で顧客に対する事業や、各地域エンジニアリング会社設置による顧客別最適ソリューションを提供する」「エネルギーデバイス中心のコア技術を活かして、小型化・集積化・モジュール化・システム化が求められる事業分野に拡販する」ことを示している。
佐成重範弁理士所見→パナソニックの今次実績報告として、太陽光発電システム、家庭用エネルギーマネジメントシステム、LED証明器具、航空機内視聴覚機器、監視カメラ、カーナビなどの好調と共に、海外市場において、中国やインドで配線器具・ブレーカの売上伸長、中国での住宅照明器具・空気洗浄機の堅調、中近東・北米・中南米で換気扇の伸長、欧米・中国市場でディスプレイオーディオの好調など、各国ごとにわが国内と異なる市場要因が作用していることに特段の戦略視点を向けていることを評価したい。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)

2014年6月5日木曜日

高層多目的の新虎の門ヒルズ来る11日にオープン、オリンピック道路(東京シャンゼリア)の地上地下


C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
東京圏戦略特区の実効発揮に先立ち、来週11日には森ビルによる高層多目的(オフィス・ホテル・店舗など)ビルがオープン、その立地を起点とする東京オリンピック道路は、東京シャンゼリアとも呼ばれるようだが、パリのそれと異なり、道路の地上地下開発が認められるので、地下道路に車線が走り、並木の歩道を幅広く往復できることが大進歩である。SANARI PATENT所在の四谷4丁目の標高よりも、虎の門のそれは10メートル以上低く、大雨時には路上に水深が発生する現
状だが、併せて再開発・改善されよう。約50年間を虎の門勤務した佐成重範弁理士としては、昨夜WBSの虎の門開発解説も、実に「元気づける」内容だった。舛添都知事や森ビルの民間活力が、戦略特区の制度に先駆けて、日本再興を起動していく。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)

2014年6月3日火曜日

25兆円・パチンコパチスロ市場のITアミューズメント産業を担うダイコク電機


C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
ダイコク電機の資料が野村IRの紹介で届いた。パチンコ、特にパチンコ式スロットマシン(パチスロ)の高度電子技術性は、パテントプールによる同機器業界の特許権共同使用(公取が独占規制)の体制にも現出されてきたが、「パチンコは、日本人に最も親しまれている、日本を代表するアミューズメントです」というダイコク電機今次資料の記述を待つまでもなく、わが国パチンコ産業の市場規模25兆円(ダイコク電機の推定値は24億8000万円)が、わが国民の医療費40兆円、これと同規模の国の税収総額40兆円の63.5%に達し、公営6競技(競馬・競輪・競艇など)の年間売上高合計5兆円の5倍に達していることからも明白である。カジノ法の成立が間近に見込まれるが、東京オリンピックを待つまでもなく、増勢の訪日観光客に対して、パチンコ・パチスロへの興味も昂揚し、高度ITの平和利用を確保しつつ、パチコ・パチスロ機器の輸出産業興隆を、国策としても志向することが考えられる。今次資料でダイコク電機は、「ダイコク電機は日本を代表するレジャーであるパチンコ業界に事業領域をフォーカスしております。1973年の設立以来ダイコク電機は、主力製品としてパチンコホール用コンピュータを始めとする情報システム機器の開発・製造・販売と、パチンコ遊戯機用ソフトウェア開発やアセンブリユニットの開発・製造・販売を行ってきたが、パチンコファンの視点をビジネスのコホンとして捉え、ファンがホールに対して何を求めているのか、どうすれば楽しい演出や楽しい空間をつくれるのか、絶えず模索している」旨を述べているが、この理念が25兆円パチンコ市場(自動車産業の規模にも迫る)の全国495万台ホール機器(漸増)を支えている。同時にSANARI PATENTは、パテント・パチスロの特許開発が、過度の射幸心を抑制する東京都など地方公共団体の条例規制への適合と、ゲーム魅力を調和する技術創出の成果であり、公営を謳わずして、その健全娯楽性を堅持してきたことを、高く評価する。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)

2014年6月1日日曜日

NECの成長戦略「社会ソリューション事業」と「アジア・現地主層型ビジネス」、研究開発


C Site: http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site: http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter: http://twitter.com/sanaripat
NECの株主総会通知が届いた。通信インフラ設備で国内首位、ITサービスを強化中のの成長戦略は、どのように宣明されるか。今次資料では、「社会ソリューション事業」を「情報通信技術を活用した高度な社会インフラの提供」として、パブリック事業・エンタープライズ事業・テレコムキャリア事業・システムプラットフォーム事業を包括している。具体的には、マイナンバー制度の導入、消防指令システムの広域化・無線デジタル化、クラウドサービス、ソフトウェアデファインドネットワーク、ビッグデータ、蓄電システムインテグレーション、スマートメータの拡大を含む。「アジアへの注
力・現地主導型ビジネス」には、グローバルセーフティー事業部を軸とした共通ソリューションの横展開によるサーフティ事業の拡大、政府・金融機関と連携し情報通信技術を活用したグローバルな経済協力、ラボラトリーシンガポールを活用する新ソリューションの開発のほか、マレーシア・リージョナルリテールビジネスサポートセンターの活用を含むと解する。
研究開発について総会報告では、「ビッグデータの技術を応用した大規模プラント向け故障予兆監視システムの開発」および「群衆全体の動きの変化から、混雑環境での異変を検知する、世界初の群集行動解析技術の開発」について述べているが、プラントにおける予兆の高精度・迅速な検知、公共空間・大型施設における異変予兆の推定に役立ち、プラント安全事業の国内外展開、都市の安全・安心確保に即応して、の官民需好調と選択集中の奏功を増勢するものと考える。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com にご送信ください)