2013年9月30日月曜日

M&Aの本質、利益、実例解説をもってM&Aを推進する日本M&Aセンター


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経済成長の新展開に即応すべく、M&Aが益々活発化の折柄、日本M&Aセンター株が年初来高値を更新して7600円に達し(2013-09-30高値)、4月安値3700円の2.05倍に及んだ。同社の三宅 卓社長(61)は、中堅中小企業の社長が悩む場合の7つのテーマとして、「会社の成長が止まり、先行きが見えない」「業界再編の容赦ない波」「成長戦略の加速」「後継者がいない」「社長の突然罹病」「社員に夢を与える方途」「破綻企業の再生」を掲げ、子vれらを解決する最高の方法がM&Aであると革新している。かつ、「M&Aにはドラマがある。社長の人生を賭けたドラマがあり、その生き様を見ないと、M&Aの本質は理解できない。中堅中小企業のM&Aは、単なる経営戦略の問題ではなく、人生最大のドラマとして展開される事業活動である」旨を述べているが、まさに経営体・経営者・従業員とその家族・知的財産等々の浮沈・態様・活用などの在り方を決定する現実企業ドラマとしてM&Aは、リアルに実現していく。
日本M&Aセンターは、事業内容として日本M&Aセンター仲介、資本政策・経営計画、企業買収の支援、コンサルティング、企業再生支援、企業再編支援と広汎に掲げており、例えば「会社譲渡のメリット」としては、「適切な後継者不在の場合の事業承継問題を解決できること」「先行き不安な事業について、企業の存続と発展を実現し、社員に希望を与えること」を挙げ、ドラッグストアなどの実例も述べていることは、知的財産の保存・活用を含めて、中堅中小企業の参考に資し、創業者利潤の確保と従業員の地位保存という労使双方の利益確保にも繋がる。

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2013年9月28日土曜日

グリーがスマホを多角的に活用、アジアに進展


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コンピュータゲームの祭典「東京ゲームショウ」に、過去最多の33国域が出展し、入場者も最高の27万人を記録して、アセアンのうち9国が自国製ゲームを出展した」と報じられる(2013-09-28 朝日)折柄、グリーの業績報告(2012-07-012013-06-30)が届いた。同社・田中良和社長は、「世界のユーザーに新たなサービスやソーシャルゲーム等、新しい価値を提供すると共に、サービスの向上・適正利用を促進」、「選択と集中の戦略により更なる成長を目指す」として、次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
1.     主力のインターネットメディア事業の中核をなすソーシャルネットワーキングサービスおよびソーシャルゲームの、国内外ユーザーの利用拡大に取組んできた。
2.     AndroidiOSなどスマホ向けゲームアプリの開発を強化し、ポケラボを子会社化し、また、ヤフーと包括的業務契約を締結した。
3.     海外市場では、Google PlayApp Storeの売上ランキングにおいて上位にランクインした。
4.     売上高は1522億円、営業利益は486億円を達成した。
佐成重範弁理士所見→アジア地域でのスマートデバイス利用ビジネスのベンチャー育成、保有知財のライセンスやキャラクターの商品化、メディア力を活かしたバナー広告・リワード広告・スマホアドネットワークなど、グリーの中核事業を延伸する諸事業に、創意の活発さを見る。

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2013年9月26日木曜日

「消費者=生産者」「リアル=ネット」を創出するスタートトゥデイ


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国産ウイスキィーの海外での好評が高まるなど、消費生活のIT利用、消費者のファッション独創と自販等々、グローバルな消費生活のイノベーションが活発化していることが、最近特に顕著になってきた。この意味でSANARI PATENTは、スタートトゥデイ株が年初来高値を更新して2812円に達し(2013-09-26)、4月安値1144 円の2.46倍に及んだことに関連して、スタートトゥデイの発想に注目する。既にスタートトゥデイは、「アパレル専門ネット通販ZOZOTOWNを運営。ブランド品在庫買取、受託販売」と特色付けられ(会社四季報)、「アパレルネット通販は、スマホ普及が追い風で商品取扱高が着実に増加。ZOZOTOWN上のネットショップ運営管理手数料が想定超。増益幅拡大」(同)と高評価されている。加えて、「個人のネットショップ開設を支援しているブラケットを株式交事業換で完全子会社化し、その顧客を取込む一方、実店舗と連携したスマホアプリを投入」(同)など、消費者兼創作者の増加や、リアル・ネット融合の時流を開発し拡大しつつあることも、産業・生活の両面から高評価すべきである。
佐成重範弁理士所見→スタートトゥデイは昨日また新たに、ガールズショッピングサイト「LA BOO」をオープンしたが、その画像に先ず、新感覚を感受する。
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2013年9月17日火曜日

カルビーのポテト製品、グローバル性と地域性と嗜好変遷性への機敏な対応


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グローバル性と地域嗜好特性の双方を追求してきたカルビー株が年初来高値を更新して1万0380円に達し(2013-09-17前場)、4月安値7330円の41.6%高に及んだ。既にカルビーは、「スナック菓子の最大手。2009年に米国ペプシコと資本提携。北米・中国でも展開。シリアル製品も扱う」と特色付けられ(会社四季報)、「主力のポテトチップスで激しく競争すると共に、その他のポテト系が牽引してスナックが拡販。シリアル、および、今期本格化の海外も、想定を上回る貢献。為替差益もあり、連続して最高純益更新(同)と高評価されている。加えて、「ポテトチップスはプライベートブランドの積極展開に方針を転換。ナショナルブランドはチャネル別ブランド再構築で補強」(同)するなど、ブランド戦略の弾力性をも発揮している。海外市場についても、国別、更にその地域別の嗜好を各現地において実地調査を重ね、嗜好の主流とその変動の研究に資源を投入してきたことは、カルビーの、極めて価値高い知的財産であるとSANARI PATENTは考える。
今月に入ってからもカルビーは、新商品として、「秘密結社鷹の爪団とのコラボ、ポテトチップス・たかのつめ味を月央からコンビニ限定新発売」、「じゃがいもがギュッ!、ゴーダチーズ使用、Jagabeeチーズポテトを期間限定新発売」「たらこのうまみとバターのコク、ポテトチップスたらこバターを期間限定新発売」「梅の香りと程良い酸味、ポテトチップス梅味を発売中」と相次いで発表。グローバルの拡散しつつあるカルビーファンの「次は?」「また新しく!」の新味への魅惑と仲間同士のチャット話題の創出に間断ない努力は、日本食品コンテンツ・わが国ソフトパワーの強化のためにも、表敬に値する。
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2013年9月14日土曜日

グリーのSocial Networking Serviceとスマホゲームの内外市場新拡充


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グリーの総会招集通知が届いた昨日(2013-09-13)に丁度、グリーは「累計登録者数百万人突破の「神獄のヴァルハラゲート」新TVCMに松井愛莉が登場」と発表、英雄や神として名を残した英霊が、ヴァルハラゲートの関門を目指して闘うリアルタイムギルドバトルゲームに、魅力魅了の松井愛莉を現出した。
SANARI PATENTとしてはしかし、今次グリー総会報告案の「内外インターネット環境の変動」考察に先ず注目しなければならない。これを要約すれば、
1.     わが国のインターネット利用環境は、モバイル・パソコン共に引続き拡大し、特にスマホがモバイル端末総出荷数の76.8%を占める趨勢にある。
2.     グリーは、日本市場では、AndroidiOSなどスマホ向けゲームアプリ強化のため、ポケラボの完全子会社化、ヤフーとの包括的業務提携契約を締結した。海外市場への取組としては、各エリアの市場に向けたソーシャルゲームの開発・運営を推進し、特に英語圏において、既存および新規タイトルとも、Google PlayApp Storeのランキングにおいて上位を占めている
佐成重範弁理士所見→グリーが、ソーシャルゲーム市場をグローバルに展開するに留まらず、ソーシャルメディア事業を、「新しい体験を世の中に」をキーワードとして展開していること、プラットフォーム事業において運営ノウハウを開放しつつ、開発パートナー多数との共栄を進めていることに、日本産業・コンテンツ成長の強力な駆動力を見出す。
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2013年9月12日木曜日

最先端DNA医療と漢方医療、「不老不死」発明の可能性


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女性愛玩を含めて権勢と富裕を入手した昔の中国皇帝は、不老不死の漢方薬発明を下命したが果たさず、却って今年に入って新刊されたDNA医学最先端の解説(慈恵医大・大野典也名誉教授)には、不老不死研究にも言及されているので、下記引用・備忘(SANARI PATENT要約)したい。
1.     癌細胞は生命力が強靭で、正常細胞と異なり、生存を続ける能力を有する。
2.     このような癌細胞の生命存続力に着目して、永遠の命に繋がるDNAの研究が一部で行われている。癌細胞のDNA中の、特に旺盛な増殖力を司る部分を利用する発想である。
3.     遡って、癌化した異常な細胞は、DNAの複製エラーによるもので、細胞の設計図が変容し、生体の制御から外れて、増殖力を保有し、現代医学における「高悪性度の癌細胞」と呼ばれる。
SANARI PATENT所見→佐成重範弁理士が食品薬品安全センタ常任監事として勤務した1980年代は、わが国においても免疫学の泰斗絢爛の時機であったが、DNAの螺旋構造発見が1952年だから、爾後のDNA研究開発が癌治療に及び、更に、精子・卵子の凍結と並行して、実質的・仮想的双方の「癌DNA」論に至っていることは、その急速な展開に感銘深く、一層迅速な癌対策実用を先ず期待する。
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2013年9月9日月曜日

パナソニックやシャープの補聴器関連発明


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定年延長や生涯現役が志向されているが、知能の向上は当人の努力次第であるにしても、身体機能の高齢化がこれを阻害する場合も多く、その一つは聴力の低下であろう。補聴器販売の広告が増加しているのも、需要の著増を示していると共に、聴力の完全復元の技術的困難性を示しているが、ここに「復元」とは、単に音声等が聞こえるというのではなく、言語の明瞭度や周波数帯域が劣化・縮小していないことをいう。
最近の「ノンリニア増幅機能」が、入力音の大小に対応して出力を調整し、「マルチチャンネル機能」が、周波数帯を区分して入力音を処理し、「音声追跡機能」が、雑音中の音声を分別するなど、高齢化や職域環境による聴力の劣化を補完して、勤労継続の可能年数を延伸できる期待を持たせるものである。難点はその価格であって、低価格化への政策援助により、国民全体の稼働率を高めることは、政策コストを補って余りありと、SANARI PATENTは考える。
一方、特許技術面でも、補聴器に関する特許庁公開発明は1361件に達し(2013-09-09現在)、特に、そのうち今年初来(2013-01-01~09-09)の特許庁公開件数のみでも78件を数えるが、例示すれば、
1.     出願人:パナソニック、発明の名称「補聴器と補聴器フィッティングシステム」(特許庁公開日2013-08-19)→難聴者の個別態様に即応する最適補聴器機能を選択・提供するため、フィッティングの知識と経験のない人がフィッティングを行っても、専門的技術を持った医師等が測定した適切な聴力データの範囲で調整できることを目的とする。
2.     出願人:シャープ、発明の名称「(補聴器のため)テレビ受信機の音声調整システム、および、テレビ受信機」(特許庁公開日2013-09-05)→テレビ受信機の音声を、補聴器の音声調整データに基づき調整できるようにする。など。
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2013年9月7日土曜日

糖尿病と癌に関する両学会の合同発表


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(承前R Site 2013-09-06 記事)標記合同発表において、課題の背景は次のように述べられている(SANARI PATENT要約)
1.     糖尿病と癌罹患との関連について、日本人のデータを含むメタアナリシスによって、糖尿病と罹患リスクとの関連が明らかになってきた。2010年、American Diabetes Association American Cancer Societyは合同で、糖尿病と癌との関連についてのConsensus Reportを発表し、糖尿病と癌罹患、癌予後との関係、糖尿病と癌に共通する危険因子、糖尿病と癌とを結ぶ分子機構。糖尿病治療が癌リスクや癌予後に及ぼす影響について多面的に論じている。
2.     ADAACSは、上記報告書で9つの要約と推奨事項をまとめた。現時点で特に注目すべきは、
2-1 主として2型糖尿病は、肝臓癌、膵臓癌、子宮内膜癌、大腸癌、乳癌、膀胱癌などのリスク増加と関連がある一方で、前立腺癌リスクの減少に関連している。
2-2 健康的な食事、運動、体重制御は、2型糖尿病および、幾つかの癌の罹患リスクを減少し、予後を改善するため推奨すべきである。
2-3 医療者は、糖尿病患者に対して、性別・年齢に応じて適切に癌のスクリーニングを受診するよう推奨すべきである。
2-4 幾つかの糖尿病治療薬と癌罹患リスクとの関連が報告されているが、現時点では、糖尿病治療薬を選択する際に、癌のリスクを主要な検討事項とするべきではない。
佐成重範弁理士所見→上記の背景のもとで、日本糖尿病学会と日本癌学会は合同委員会を設置し、20111017日に第1回、2013年3月26日に第5回合同委員会を開催し、今次合同発表に至った。特に、「糖尿病による癌罹患リスク上昇のメカニズム」に関する現段階における見解は、国民全ての常識とすべきである。
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2013年9月5日木曜日

アスクルの配達サービスイノベーションが次世代「ビジネスと生活」を融合


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オフィス用品配達サービスを先駆し、「明日来る」から「今日来る」を志向ししてきた「ビジネス界イノベータ」アスクル株が年初来高値を更新して1997円に達し(2013-09-04高値)、1月安値1137円の75.6%高に及んだ。インターネットによる受注開始は1997年3月で、Window-95等がビジネス界に馴染みかけた時機に先発しているが、1998年3月には、インターネットによる受注分のみ、東京23区において当日配送を開始し、1999年からは江東区に東京センタを設置して「ネット物流システム」を構築、2000年9月、福岡センタ設置。
「新アスクルアリーナシステム」と銘打って、法人向けインターネット一括購買システムを2009年4月に始動。同年末、仕入先企業とリアルタイムマーケティング情報を共有するシンクロマートシステムに、需給調整業務支援システム機能を編入。
2004年1月、「アスクルメディカル・ケアカタログ」を医療・介護施設向け発刊。
中国上海に現地法人愛速客来(上海)貿易有限公司を設立。
200911月、個人向けわが国通販事業強化のためアスマル株式会社を設立。
B to Cオンライン通信販売事業の垂直立ち上げを目的として、ヤフーと業務資本提携を締結し、同10月から、B to Cインターネット通販「LOHAC(Lots of Happy Communities)を開始。
佐成重範弁理士所見→アスクルの岩田彰一郎社長(63歳)は、慶応大・商学部卒後、ライオンに入社、アスクル事業を開始し、1997年、その分社・独立と共に社長就任。大企業由来の極めて典型的な派生ベンチャーだが、コンピュータシステム・ヴァージョンアップ相次ぐ時流の急速に同調して、業界と民間のニーズに即応し、次世代社会イノベーションの実質的なインフラを構築するものと考える。
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2013年9月2日月曜日

次世代リアルモバイルのブレーキニーズを先導する曙ブレーキ工業


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曙ブレーキ工業の業績報告が届いた。曙ブレーキ工業は、次世代自動車のニーズに対応するため、環境に負荷を課さない製品や新しいブレーキシステムの開発に取組んでいる。ネット社会のモバイルシステム革新と呼応しつつ、リアル社会の急速なイノベーションに対応する次世代ブレーキシステムの開発が緊要であり、曙ブレーキ工業の電動ブレーキ・低引きずりキャリパーや摩擦材の新たな開発が注目されるが、海外比率が6割を超える曙ブレーキ工業の場合、その革新動向はグローバルな関心を呼ぶ。
今次報告で曙ブレーキ工業の信元久隆社長は、「曙ブレーキ工業では現在、成長戦略実現に向けた高性能量販車用グローバルプラットフォーム用製品の供給という、二つの基軸プログラムが着実に結実しようとしている」と述べているが、既に5月、曙ブレーキ工業がブレーキシステムを供給するマクラーレンの超高性能ロード-カー「P1」遂に日本に上陸・披露され、軽量化と高剛性の同時実現、炭化ケイ素含浸による高強度・鏡面美の装備など、次世代の発進を見ている。

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