2013年9月17日火曜日

カルビーのポテト製品、グローバル性と地域性と嗜好変遷性への機敏な対応


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT
グローバル性と地域嗜好特性の双方を追求してきたカルビー株が年初来高値を更新して1万0380円に達し(2013-09-17前場)、4月安値7330円の41.6%高に及んだ。既にカルビーは、「スナック菓子の最大手。2009年に米国ペプシコと資本提携。北米・中国でも展開。シリアル製品も扱う」と特色付けられ(会社四季報)、「主力のポテトチップスで激しく競争すると共に、その他のポテト系が牽引してスナックが拡販。シリアル、および、今期本格化の海外も、想定を上回る貢献。為替差益もあり、連続して最高純益更新(同)と高評価されている。加えて、「ポテトチップスはプライベートブランドの積極展開に方針を転換。ナショナルブランドはチャネル別ブランド再構築で補強」(同)するなど、ブランド戦略の弾力性をも発揮している。海外市場についても、国別、更にその地域別の嗜好を各現地において実地調査を重ね、嗜好の主流とその変動の研究に資源を投入してきたことは、カルビーの、極めて価値高い知的財産であるとSANARI PATENTは考える。
今月に入ってからもカルビーは、新商品として、「秘密結社鷹の爪団とのコラボ、ポテトチップス・たかのつめ味を月央からコンビニ限定新発売」、「じゃがいもがギュッ!、ゴーダチーズ使用、Jagabeeチーズポテトを期間限定新発売」「たらこのうまみとバターのコク、ポテトチップスたらこバターを期間限定新発売」「梅の香りと程良い酸味、ポテトチップス梅味を発売中」と相次いで発表。グローバルの拡散しつつあるカルビーファンの「次は?」「また新しく!」の新味への魅惑と仲間同士のチャット話題の創出に間断ない努力は、日本食品コンテンツ・わが国ソフトパワーの強化のためにも、表敬に値する。
(訂正のご要求は sanaripat@gmail.com mail下さい)


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