2014年6月26日木曜日

ゲーム玩具業界の構造変革下、ハピネットの成長戦略


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT(企業の知財戦略研究)
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ゲーム玩具業界は、ソーシャルゲーム伸長の影響によりパッケージゲーム市場が厳しい状況に置かれたがハピネットは今次総会報告において、「2013年にグループ入りしたトイズユニオンと既存子会社のモリゲームズを今年7月に合併させ、マックスゲームとして新発足させること」「この合併により、2社の在庫共有化により余剰在庫を圧縮し物流費を削減すること」で対処すると共に、「キャラクター商材の販売の最大化」「ビデオゲーム業界においてメーカーと強固な関係を共創し、市場シェアを拡大すること」「新たなキャラクタービジネスとして、テレビアニメ『テンカナイト』の玩具・DVD・カプセル玩具・ゲーム周辺アクセサリを、小学館集英社プロダクション・北米スピンマスターと共創すること」などを表明し、既に2014年3月期において売上高17.0%増、営業利益30.8%増、経常利益27.1%増、当期純利益27.6%増の成果を示した。具体的には、玩具事業においてバンダイのキャラクター商材「仮面ライダー鎧武・ガイム」などのヒット商材に恵まれたこと、映像音楽事業において出資作品の「のぼうの城」や自社アニメ作品「ソイド」などがヒットしたこと、キッズカードゲーム機の商材において「アイカツ!」「妖怪ウォッチ」「ドラゴンボールヒーローズ」の好調だったこと、玩具自動販売機商材においても上記バンダイキャラクターが好調に推移したことを挙げている。
佐成重範弁理士所見→ゲーム玩具業界は特許発明・意匠権・商標権・著作権・ノウハウの諸知的財産権と、業際的共創や企業合併などによるオープンイノベーションが交錯しつつ、キャラクターの世界共通言語性とソーシャル性から、グローバル展開の広大な知財の分野である。ハピネットほか、わが国関連企業が意欲すべき成長分野である。
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