2014年6月17日火曜日

医薬品の副作用・薬疹対策、QOL重視の趨勢(対延命)の一環として


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT(企業の知財戦略研究)
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諸疾病診療のガイドライン改定において「QOL・生活の質」の維持を評価基準として重要視する傾向が最近顕著になり、例えば糖尿病や高血圧診療の、高齢者に対する配慮事項として極めて明確に示されたが(2014-04改定)、延命価値とQOL価値との対比までの切迫感が相対的に軽く扱われている医薬品副作用として、「薬疹」の問題を提起する。文献として例えば「皮膚科疾患ビジュアルブック」(2011初版・学研メディカル)は「薬疹」の章において薬疹を「全身的に投与された薬剤により、皮膚または粘膜に生じた発疹を薬疹と称する」と定義し、その多くはアレルギー性であると述べている。
患者の立場からは、固定薬疹、播種状紅斑丘疹型薬疹、光線過敏症型薬疹、多形紅斑型薬疹、スティーブンスジョンソン症候群、中毒性表皮壊死剥離症、薬剤性過敏症症候群のいずれにについても、「治療方法」のトップに「被疑医薬品の投薬の中止」が明示されるものが多く、この場合、薬疹の治癒によるQOLの維持が、当該医薬品の薬効を排除することにより得られるという撞着に困惑せざるを得ない。全国各大病院の複数科で、担当各医薬品を処方し、従って、どの医薬品が
患者ごとの発生薬疹のアレルゲン等になっているのか、不分明、従って、どの薬効を諦めるべきか、あるいは諦めないかわりに薬疹の進行によるQOL低下を受忍すべきであるのか、選択に迷うこととなる。
主婦の友社の「アトピー・アレルギー、皮膚の悩み」には、医薬品の多くにアレルゲン性を認めるが、これによる薬疹の治療(薬効を維持しつつ)については言及を欠くようである。
最近(2014-3)発刊された東大医学部・秋下雅弘教授の「薬は5種類まで」(PHP)も好評愛読されているようだが、例えば睡眠薬の「レンドルミン」について、「レンドルミン(一般名ブロチゾラム)は、日本で非常によく使われている薬ですが、東京逓信病院では、この薬を使っているうちに、転倒し易い傾向を認め警告したところ、その処方が激減し、院内の転倒数も減った、という報告があります」と述べているものの、レンドルミンの副作用として記載される薬疹(の可能
性)については言及していないようである。
佐成重範弁理士所見→医療の価値をQOL維持(対延命)において重視する趨勢の一環として、薬疹への対応をも強化すべきである。
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