2015年12月1日火曜日

国力の象徴であった鉄鋼の業況は今


新日鉄住金のグローバル戦略と新素材事業
弁理士 佐成 重範 Google・Yahoo検索 SANARI PATENT
(知財戦略関連の他サイト:http://bit.ly/dfBR7g)
今朝のテレビ東京は、高炉鉄鋼メーカーと電炉鉄鋼メーカーの業況を対比していたが、鉄鋼を含めて素材産業の需給が著変している現在、わが国鉄鋼首位の新日鉄住金は、今次中間報告で、どのように方策を言明しているか。先ずその事業別売上高構成においては、製鉄が*^%を占め、エンジニアリング5%、システムソリューションと化学が各4%、新素材が1%と示され、新素材事業の比重は少ないものの、「新日鉄マテリアルズは、炭素繊維シートによるコンクリート・鋼構造物の補修・補強工法の開発により、橋や高速道路等の公共インフラ構造物、民間港湾や工場の補修・補強整備に貢献しています」と「次世代補修補強材料」「コンクリート構造物補強溶剤」としての将来性を示し、日経紙系・WBSが詳細解説している「分子構造革新プラスティクス」の飛躍的強靭化(自動車用など)と相まって、鉄鋼との分野関係に関心が集まる。翻って製鉄事業について今次新日鉄住金報告は、先ずグローバル戦略の推進について「北米での自動車用高成型性超ハイテンの製造推進」「インドネシア自動車用鋼板製造販売国際の起工」「中国自動車用鋼板製造販売会社が溶融亜鉛鍍金鋼板製造設備を新規稼働」など技術革新の成果を報告し、また、技術先進性の発揮については「環境負荷低減型ハイテン橋梁ケーブル用鋼線材の開発」  「石炭を搭載する貨物艙の腐食を大幅に軽減する高耐食性厚鋼板が実船に初適用」を、「チタン箔がトヨタ自動車MIRAIに採用」と併せて掲げている。
佐成重範弁理士所見→鉄鋼のグローバルな需給動向と新構造素材開発の進展との関連において、新日鉄住金の事業動向の動態的把握が必須である。
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