2013年2月27日水曜日

カルビーの知財イノベーション奏功は同族の賢明な経営革新から 



弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT
カルビー(東証1部)が咋年初来高値を更新して8330円に達し(2013-02-25)、咋7月安値4990円の66.9%高に及んだ。カルビーは、「スナック菓子最大手。2009年に米国ペプシコと資本提携。タイ・中国でも展開。シリアル製品も扱う」と特色付けられ(会社四季報)、「柱のスナックは、数量大幅拡大し、販促費増を吸収。油脂等の原材料費も想定以下。スナックの下期失速を見込む会社計画は極めて堅実。20143月期もスナック好調。国内続伸」(同)と高評価されている。加えて、「2012-09に、米国ペプシコと業務提携を開始。2013-04から「じゃがぴー」をOEM供給」(同)内外ともに拡充路線を進んでいる。
カルビーの知財イノベーションに瞳目する向きは極めて多いが、最近の記事例として佐成重範弁理士が特に注目するのは、NEWSポストセブン.com(2013-02-18:16.05)の「ポテチだけじゃない、カルビーの好調を支える「眠れる獅子」とは」である。その指摘(SANARI PATENT要約)は、
1.     スナック菓子の王様カルビーの第3四半期報告は、国内シェアでポテトチップスが68.5%、スナック菓子全体で53.8%と、5割超を果たした。カルビーの年間売上高は通期で1753億円、経常利益164億円で、ともに過去最高の見込み。
2.     その要因は、Vigipsなど新規スナック売上高が前年同期比152.3%に達し、従来のスーパー・コンビニ・ネット販売だけでなく、ドラッグストアなど拡大した販売チャンネルが伸びていること、新たな柱としたいシリアル製品「フリグラ」の急成長である。
3.     2009年を転機としてカルビーは、創業来・同族経営から、外資系社長だった松本 晃氏を会長・CEOに招き、生え抜きの伊藤秀二氏を社長に据えた。
4.     新陣営でカルビーは、「脱じゃがいも戦略」(ジャガイモだけではないという意味)として野菜を原料とするVegips、「お菓子のカルビー」から「食のカルビー」への新展開を示している。
5.     若者中心のスナックから、「朝食」というカテゴリーにも軸足を向けている。
佐成重範弁理士所見→上記のほか、「ポストセブン」の豊富な内容記事を味読すべきである。
(訂正の御要求は sanaripat@gmail.com に御送信下さい)

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム