2012年12月24日月曜日

旭化成、新規事業のクリティカルケア、恩賜発明賞の電子コンパス(スマホイノベ)

弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT




旭化成の今次報告は、新規事業のクリティカルケアを加え、電子コンパスは恩賜発明賞を受賞など、増収・業容拡大を示した。クリティカルケアは、今年4月に、米国の大手救命救急医療機器メーカーであるZOLL Medical Co.を買収したことによるもので、従来の医薬・医療事業に、救命救急医療事業を加えたヘルスケア事業拡大計画に着実に取組んでいる。具体的には、自動対外式除細動器、医療機関向け除細動器、電動式心肺人工蘇生器、体温管理システム、ITソリューションなどである。

電子コンパスは、地球から生ずる地磁気を検知して方位角を測る、方位角センサである。スマホなどモバイル機器に搭載され、歩行者ナビゲーションで表示される、地図の向きを調整し、ユーザーから見た風景と一致させるために使われている。旭化成は、優れたホール素子技術、LSI技術と、独自のアルゴリズムを融合させ、世界で最初にモバイル機器向け電子コンパスの量産出荷を開始した。

佐成重範弁理士所見→モバイル機器内では、過剰な磁気の発生が地磁気の検知を阻害するから、旭化成の電子コンパスが自動的に調整を行う仕組みを持つことは、微弱な地磁気を的確に検知し、確実な方位測定を可能にして、スマホ市場の拡大に貢献したが、今次報告においても、旭化成のエレクトロニクスセグメントにおける売上高・営業利益への寄与、世界市場におけるシェアについて、更に明確な説明が望ましかった。

(訂正の御要求は sanaripat@gmail.com に御送信下さい)

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム