住友大阪セメントのリチウムイオン電池正極材料ベトナム新工場
弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT
住友大阪セメントと言えば「コンクリート」だが、新分野・新技術・新製品の開発にも注力し、先日は、:リチウムイオン電池正極材料新工場の竣工について次のように発表した(2012-12-12)(SANARI PATENT要約)。
1.
住友大阪セメントは、製造子会社エスオーシーベトナムで建設を進めてきたリチウムイオン電池正極材料の新工場を2012年11月に竣工した。
2.
新工場建設の背景は、
2-1 住友大阪セメントは、リチウムイオン電池正極材料、リン酸鉄リチウムの開発と量産化を進めている。その優れた安全性と電池特性、品質管理体制が評価され、2010年4月からエリーパワー株式会社の電力貯蔵用大型リチウムイオン電池で採用され、業務用・家庭用の蓄電装置として商品化されるなど、今後の需要拡大が確実である。
2-2 住友大阪セメントは、この需要に応え、また、国際取引やコスト低減などを考慮し、2011年7月から、ベトナム北部の工業団地に新工場の建設を進めてきたが、この程無事完成し、商業生産を開始した。この工場では、更に設備の増強工事を進めており、2013年には年産2000トンレベルの量産体制を構築する。競争力の高い体制を整え、リチウムイオン電池正極材料事業の拡大を推進する。
3.
上記製造子会社の名称は、エスオーシベトナム、所在地は同国フンイエン省、社長は住谷佳彦、資本金1180万米ドル、住友大阪セメントが全額出資、従業員数は約70名。2013年中に年産2000トンまで増強予定。
佐成重範弁理士所見→地味な業種の印象だが、石灰石鉱山である三菱マテリアルとの共同事業開始、廃棄物再資源化、海上物流合理化、電子材料開発など、新分野・新業態へのビジネスモデル革新にも積極的である。
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