2012年11月9日金曜日

月島機械の環境配慮型・社会配慮型戦略


弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT



創業107年の月島機械(東大証1部)が多種多様な分野で、高度なエンジニアリング・製品・サービスを提供し続け、今年度通期業績予想においても、売上高780億円で前期比7.6%増、営業利益40億円で22.8%増、経常利益42億円で18.1%増、当期純利益25億円で37.2%増と好調を示していることは、電機大手の一部などで業績の大後退が見られるのに関わらず、日本産業全体としては、全分野総合で、規模を維持し、展開を続けていることを示し、高く評価したいと、SANARI PATENTは考える。野村IRの紹介で月島機械の資料も届き、その冒頭に、「世の中のニーズが益々環境配慮型へ向かう中で、これまでに培った高度なテクノロジーと豊富なノウハウをもとに、地球環境を守りつつ、産業の発展と人間生活の充実に貢献できるビジネスに挑戦し続けます」とあるのは、在来型の模範的記述だが、「益々環境配慮型に向かう」という時機から既に、「環境配慮型から社会配慮型に向かう」方向に、グローバルな展開が見られつつあると、佐成重範弁理士は考える。全世界で雇用確保が格差是正にもつながり、新エネルギー・新産業の開発が急務とされる現時点で、社会配慮型に軸足を置くことが、月島機械の一層の発展をもたらすであろう。

なお、月島機械は、「国内外における価格競争力確保のために、海外を含む新規ベンダーの開拓や、海外企業との協業を通じて、主要機器の一部を海外企業へ製造委託する取組など、工事採算の向上のためにコストダウン活動を引続き行っている」が、コスト戦略の最緊急性は、最近の一部大手電機会社の業績転落ぶりが、重ねて教えるところである。

(訂正の御要求は sanaripat@gmail.com に御送信下さい)

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