イビデン、百年史を経て強靭な先端基盤産業体質
イビデン、百年史を経て強靭な先端基盤産業体質
弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT
創立百年、ICパッケージが主軸のイビデン(東名証1部)の上半期報告が届いた。売上高838億1400万円で。前年同期比6.5%増だが、電子事業、セラミック事業、建材事業、建設事業 、その他事業のそれぞれについて主要な動向とその背景を見る(SANARI PATENT要約)。
1.
プリント配線板は、韓国・台湾企業との競争激化に伴い、販価が下落したが、スマホやタブレット向け受注が好調で売上増した。
2.
小型・薄型パッケージ基板は、スマホやタブレット向けに、新製品の量産化が順調に進み、受注が好調に推移した。
3.
高機能・多層パッケージ基板は、パソコン市場が引続き低迷したが、新世代品への切替が進み、前年同期並みの売上高となった。
4.
DPF(Diesel Particulate Filter)は、主力の欧州乗用車市場が減速し、売上減した。
5.
触媒担体保持・シール材は、海外需要が弱含んだが、国内の自動車購入優遇措置により受注が底堅く推移した。
6.
特殊炭素製品は、太陽電池市場が世界的調整局面にあり、また半導体業界も振るわず、シリコン製造装置用部材の受注が低迷した。
7.
メラミン化粧板は、住宅着工数が持ち直し、売上高が微増した。
8.
住宅設備機器は、新規事業の拡販により売上高が微増した。
9.
法面工事部門は、防災関心が高まり、売上高が微増した。
10. 造園工事部門は、民間の大型工事案件がなく、売上高が微減した。
11. 合成樹脂加工部門は、国内自動車販売が持ち直しに向かい、発泡樹脂製品の需要が堅調で売上増した。農畜水産物加工部門は、乾燥食材の一時的需要増が終息し、売上減した。
佐成重範弁理士所見→岐阜県揖斐川水運で栄えた大垣が、維新後の鉄道輸送発達で衰微し、水力発電に頼って紡織、更には電気化学工業で頑張ってきた百年の歴史を、イビデンの名を見るごとに懐旧する。
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