2012年8月7日火曜日

韓国サムスンと独Osramとの特許紛争

韓国のトップ特許事務所KIM HONGのNews Letterが解説

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

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韓国のトップ特許事務所KIM HONGからNews Letterを贈られた。誠に充実した有益な内容で、厚く御礼申し上げます。標記特許紛争状況の解説は、その内容の一つだが、次のように述べている(SANARI PATENT要約)。

1. 韓国の特許審判院は、サムスンが、ドイツの照明機器メーカーOsramのLED基本特許2件について提起した無効審決請求事件について、サムスンの請求を認容し、Osramの上記特許を無効と審決した。

2. 上記Osramの基本特許2件は、青色LEDが発する青色光を白色光に変換するWhite Conversion技術であって、LED証明の基本特許として知られている。

3. 韓国特許審判院は、この特許の訂正明細書に記載された内容が、特許法の定める一定の基準を満たさず、従来技術と比較して、進歩性の特許要件を満たしていないと判断し、特許無効と審決した。

4. 今次審決は、サムスンとOsramとの間の複雑に絡まった特許紛争の縺れを解く過程において提示された、特許審判院の最初の判断であるという意味で、重要な意義を持つ。両社は、2011年3月以降、特許審判院に関係相手方の特許(サムスン7件、Osram13件、LG717件)に対して、計40件の無効審判(サムスン/LG→Osram:23件、Osram→サムスン/LG17件を提起し、2011年6月以降には、ソウル中央地方法院に特許侵害訴訟と反訴を提起し合ってきた。

佐成重範弁理士所見→KIM HONGのNews Letterによれば、韓国特許審判院は、事業案の重要性に鑑み、当事者に最大限の主張立証機会を与え、迅速に審理を進行して結論を示す意向とのことであるが、その経過について、わが国においても精確な究明を要する。

(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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