セイコーインスツル㈱のゼロパワー・光検出IC発売
「世界初、光発電素子と組合せて、消費電力ゼロの明暗検知スイッチを実現
セイコーインスツル
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セイコーインスツル昨日(2011-07-24)の標記発表は、そのイノベーション効果が極めて大きいと考える。内容(SANARI PATENT要約)は、
1. セイコーインスツルは、受光素子としてフォトダイオードや発光ダイオードなどの光発電素子を組合せ、消費電力ゼロ(nW級=ナノワット級)の明暗検知スイッチを可能とする、世界初のゼロパワー光検出ICシリーズを製品化し、受注を開始した。これによりセイコーインスツルは、各種電子機器メーカーに対して提案を進め、環境問題の一環をなす待機電力の削減に貢献したい。
2. フォトダイオードや発光ダイオードは、受光により発電する性質を有し、この光発電特性がセンシングに利用されている。しかし、これらが受光したときの発電量は微小であるため、従来の方法で検出するためには、集積回路内に増幅回路を組み込むことが必要であり、常時電流を消費している。セイコーインスツルの今次発売製品は、独自の極低消費電力・相補型金属酸化膜半導体電解効果トランジスタ技術により、増幅回路を用いずに検出を可能とし、ナノワット→消費電力ゼロを実現した。この集積回路を応用することにより、明暗検知スイッチや遮光スイッチを用いた各種電子機器の待機電力ゼロ化が可能になる。
佐成重範弁理士所見→セイコーインスツルの今次新集積回路の適用としては、電源のオートパワーオフ機能、環境の暗化により自動点灯するオートライト機能、造影のみで作動する非接触スイッチなどが考えられ、その応用可能分野は極めて広汎であり、産業・生活の全分野に波及するものと考える。その節電効果は、効果の一側面に過ぎない。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)
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