グローバル化ではなくグローカル化が必須
世界の地域特性に即応するローカル知財をグローバルに発揮
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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内閣知財戦略本部の知財計画2012は、「グローバル時代の知財システムを追求する」として、「知財システム間の国際競争が激化している中で、日本の知財システムの整備を一層図り、グローバル知財システムの構築をリードすることが必要である」として、次の項目を掲げている。
1. わが国リードによる特許制度調和の推進
2. 特許審査ハイウエイの新興国への拡大
3. 職務発明制度を始めとする知財管理の在り方の検討
4. 特許付与後の権利の見直し制度を含む特許権の安定性の向上
5. 意匠の国際登録に関するヘーグ協定への加入に向けた取組の推進
6. 音や動きを含む商標への保護対象の拡大に向けた検討の加速(SANARI PATENT所見: これなどは既に欧米でも韓国でも制度化しており、日本の「検討」の遅滞ぶりこそ驚嘆すべきである。)
佐成重範弁理士所見→「グローバル化」は決まり文句で出てくるが、「グローバル均一」で「世界各地特異性」すなわち「ローカリゼーション」の必須性に対する認識の痕跡が認められない。両者融合の「」こそ必要である。例えばサムスンが、その模範例を示しているが、「サムスンの決定は、なぜ世界一速いのか」(吉川良三・元サムスン電子常務著)から、日本企業のグローカリゼーション成功例を引用する(その出典は日経)(SANARI PATENT要約)。
1. 富士フィルム→南米アジア・南米向け低価格デジカメ
2. パナソニック→BRICs向け白物家電
3. 日立アプライアンス→中国・サウジアラビアなど20国向け現地仕様の大型冷蔵庫
4. コマツ→中国向けに、後方旋回装置を省いたミニショベル
5. JUKI→中国・インド向けに、機能を絞って大幅に低価格化した基板の表面実装機
6. 伊関農機→中国向けに、価格を日本内の3分の1に抑えたコンバイン
7. ガイハツ工業→インドネシア向けに、価格を日本のベース車比40万円ダウンしたSports Utility Vehicle(SUV)の開発
8. ホンダ→米国仕様の二輪車
洗濯物、即乾燥する国域では、乾燥機付き全自動洗濯機は無用だし、階級差残存で家使用人が多い国域では、鍵付き冷凍冷蔵庫が有用である。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)
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