2012年7月15日日曜日

日立・住友ほかマンション関連発明の特許庁公開状況

都心マンションの増勢と利便度向上の知財

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

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次世代国民生活に即応するマンション機能のイノベーションに関連して、特許庁公開発明も多様化している。今年初来の公開事例(SANARI PATENT要約)は、

1. 出願人・日立ソリューションズ:発明の名称「広告配信システム、広告管理サーバ、及び広告配信制御方法」(特許庁公開日2012-06-14)→利用者にとって利用価値の高い広告を配信すると共に、利用者が、提供された広告情報を閲覧する可能性を高めて、適切な広告宣伝効果を得るため、広告管理サーバから、各マンションの広告制御装置に配信される広告情報は、提供する店舗からの距離に応じて決定され、広告制御装置にて、広告を閲覧した場合は、閲覧したことを広告管理サーバに通知する。

2. 出願人・住友不動産ほか1名:発明の名称「商品配達システム及び方法」(特許庁公開日2012-03-29)→簡易な構成により、安全かつ確実に商品を配達することを課題とし、このため、宅配管理部は、発注端末からの発注情報を受けて、発注に係る食品の、利用者のマンションへの配達を指示する。食品が宅配ロッカーに搬入されると、宅配ロッカーは食品が搬入されたことを示す搬入完了情報をロッカー管理部に送信する。

3. 出願人・日立製作所:発明の名称「セキュリティ管理システム」(特許庁公開日2012-03-29)→利便性に優れ、セキュリティの高い来訪者セキュリティシステムを提供するため、ビル・工場・マンションなどの施設で、来訪者を応接する者(応接者)は、来訪者予約装置に予め「来訪者識別番号」・「時間範囲」・「指定エリア」等をデータベースに登録する。

佐成重範弁理士所見→修繕計画実行のうちに、これらイノベーションをどの程度織り込み得るか、実際上の総会合意(4分の3以上議決要件)形成において問題となろうが、法令・行政上、その促進が望まれる。マンションの資産価値を高めるイノベーションであるから、非居住所有者も同意することが自然だが、具体的事情は多様でもあろう(上記3における来訪者の好感度など)。

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