2012年7月7日土曜日

旭硝子のブラジル・インドネシア展開

フラットパネルディスプレイ市場の動向に旭硝子の最適対応

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

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「建築・自動車用ガラスで世界最大級、液晶パネル用ガラス基板で世界2位」の旭硝子だが(会社四季報)、多様なグローバル市場に、どのように対応していくか。今次報告で同社・石村和彦社長は、次のように述べている(SANARI PATENT要約)。

1. フラットパネルディスプレイ市場の成長率鈍化に対して、事業体質を強化し、収益を維持・確保すると共に、ガラスや化学品事業の収益性を高めることにより、フラットパネルディスプレイ事業への収益依存から脱却する。

2. 新たな収益源確保のための成長基盤を、速やかに構築する。

3. 資源・エネルギー価格の上昇・高止まりに対して、生産設備のエネルギー効率を改善し、コスト競争力を高める。また、この環境変化をビジネスチャンスと捉え、省エネ関連製品の拡販を加速する。

4. 先進国においては、コスト競争力を強化し、製品の高付加価値化を高めることにより、収益性を高める。高成長が期待される新興市場での事業拡大を加速する(SANARI PATENT考察: 新興国間の経済成長率格差が大変動し、社会経済の変容も多様化していることに対して、多様かつ弾力的な対応が必須と)なっている。メキシコ市場の大活性化、インドネシア市場の過渡的過密現象など)。

5. ディスプレイ事業については、フラットパネルディスプレイ市場の動向に合わせて、最適在庫水準を維持し、生産性・歩留りを向上する。

6. ガラス事業では、生産工程における省エネ技術を開発し、鹿島工場に導入する最新鋭のコーティング設備や、独Interpane社と戦略的提携し、エコガラスを高付加価値化する。

7. 化学品事業では、需要拡大を期待可能な新興国市場で、選択的に設備増強する。

8. 戦略かい地域別には、

8-1 中国→Thin Film Transistor液晶用ガラス基板の生産を拡大し、自動車用ガラスを拡販する。

8-2 ロシア・中東欧→建築・自動車用ガラスの需要拡大に即応する。

8-3 ブラジル→建築・自動車用ガラス事業を立ち上げる。

(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)



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