2012年6月5日火曜日

NTT事業展開構想の考察

サービス創造グル-プを目指すNTT

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

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NTTは今次総会資料に、2013-3期を起点とする事業展開構想を述べているが、ITと融合すべき全分野の知財開発に直結する構想として、内容(SANARI PATENT要約)を考察する。

1. 情報通信市場では、企業のIT支出が徐々に回復と共に、ブロードバンドユビキタス化とグローバル化が急進し、クラウドの拡大や多様な参入事業者の新ビジネスモデル展開で、競争が激化する。

2. NTTは、サービス創造グル-プとして、IP系やソリューションの収益を軸として構造改革を推進してきた。

3. 2013-03期には、「法人・公共向けICTサービスの充実」「コンシューマサービスの充実」「グローバル事業推進体制の強化とサービスの充実」「環境対応」「安心安全ネットワーク」について、次のように取組む。

3-1 ニーズ多様化対応のアピリケーション・プラットフォーム・ネットワーク総合クラウドサービスを展開する。

3-2 スマホ、自動車、家電など様々な機器同士が自律的に通信するM2Mをクラウド上で提供する。

3-3 ビッグデータの加工分析により新たな付加価値を創出するサービス基盤を提供する。

3-4 世界中のデータセンタが一つのデータセンタとして機能するよう、クラウドサービスする。

3-5 スマホ・タブレット端末などネットワーク接続端末の多様化・拡大に対処し、新たなサービスを創出する。

3-6 モバイルデータ通信量の増加に対応して、電波周波数利用効率の向上、公衆無線LANアクセスポイント拡大によるネットワーク負荷分散に取組む。

3-7 グル-プ各社のシナジーを発揮し、クロスセルで新規顧客を開拓する。

佐成重範弁理士所見→日本産業の進路に即応して、海外に進出する日系企業や現地企業に対するICTサービス利用の支援強化のため、新たな海外拠点を設立していること、日米間バックボーンの増速、また、研究開発面では、産業とICTの融合による新たな市場・サービスの創造など、イノベーション直結の指向を高評価したい。

(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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