2012年5月28日月曜日

東レ発明が実現する丹氏繊維の先端素材性

世界の炭素繊維産業をリードする日本の関連知的財産権

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

C Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter http://twitter.com/sanaripat

電子機器など電子産業分野において日本企業の価格国際競争力も非価格国際競争力も劣化の憂いが深いが、米ジェット航空機の胴体・主翼・尾翼の複合材料に東レ炭素繊維が用いられるなど、東レ自身が次のように胸を張っていること(SANARI PATENT要約)は、日本産業界として誇りとするところである。

「炭素繊維は、ポリアクリロニトリル系炭素繊維を製造し、性能・品位・生産量において、No.1企業として、世界の炭素繊維産業をリードしている。」「炭素繊維の比重は1.8前後で、鉄の7.8、アルミの2.7、ガラス繊維の2.5に対比され、強度・弾性率、従って、比強度・比弾性率に優れ、錆耐性・化学的・熱的安定性に優れる。」

このような東レ炭素繊維の優越を更に高めるべく、関連特許開発も活発で、今年に入ってからの「東レ・炭素繊維関連発明に係る特許庁公開件数」だけでも34件を数える(2012-05-25現在)。例えば、

1. 「繊維強化樹脂線条体およびその製造方法並びにそれを用いた電線ケーブルとその製造方法」(特許庁公開日2-12-05-24)→望ましい撚りを容易に欠けることができ、それを通じて優れた曲げ特性を実現できる繊維強化樹脂線条体およびその製造方法を提供し、加えて、その繊維強化樹脂線条体をコアとして用いた電線ケーブルとその製造方法を提供する。

2. 「FRP(SANARI PATENT注:Fiber Reinforced Plastics)構造要素およびそれを用いたパネル構造体」(特許庁公開日2012-05-10)→構造体の各部を形成する構成要素という概念に着目し、該構造要素に特別の工夫を加えることにより、FRP構造体全体として高い設計の自由度をもって、容易に所望の形状に成型可能とし、かつ、構造要素単体としても、その集合体としても、FRPが有する優れた特性を容易に発現させるというが可能なFRP構造要素、および、それを用いたパネル構造体を提供する。

3. 「炭素繊維強化複合材料用エポキシ樹脂組成物、プリプレグ(SANARI PATENT注:炭素繊維に樹脂を含浸させたシート状物)、一体化成形品、繊維強化複合材料板、および電気・電子機器用筐体」(特許庁公開日2012-05-10)→優れた難燃性および力学特性を有し、かつ、燃焼時にハロゲンガスを発生しない軽量な繊維強化複合材料を提供考えると共に、このような繊維強化複合材料を得るのに好適なプリプレグおよびエポキシ樹脂組成物を提供し、更に、上記繊維強化複合材料を用いた電気・電子機器用筐体い好適な一体化成形体を提供する。

(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム