2012年4月17日火曜日

世界市場シェア格差・コスト格差・収益格差、ソニーとアップルはどうなる?

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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テレビの米国市場台数シェアが、2011-09期に、サムスン21.6%、船井電機15.9%、韓国LGエレクトロニクス11.4%、ビジオ9.8%、パナソニック9.8%、東芝7.5%、ソニー5.2%、シャープ3.9%、WH2.6%、ハイセンス0.9%と表示され、2007-01-12におけるソニー20.5%、サムスン電子15.8%、シャープ12.2%、米国ビジオ9.2%、蘭フィリップス6.3%、東芝5.5%、米国ポロライド3.9%、船井電機3.1%、米国WH3.1%(東洋経済による)からの著変に瞠目し、かつ、ケータイ分野では、アップルとソニーの収益・欠損対比が余りにも顕著で、ソニー新社長への期待が益々高まる。
コスト国際競争力の強化に、わが国のメーカーは一層傾注すべきだが、野口悠紀雄氏のNewYorkTimes記事紹介(東洋経済)下記(SANARI PATENT要約)は、コスト要因の具体的記述として注目される。
1. NYT紙(2012-01-21)は、アップルの中国における生産方式について詳細に伝えたが、その中に、次のようなエピソードがある。
1-1 iPhone発売予定のひと月前、iPhoneのプラスチック製画面に擦り傷が付くのを見て、Steve Job社長の怒りが爆発した。「ユ-ザ-はiPhoneも鍵もポケットに入れて持ち歩く。6週間以内にガラス製に変更せよ。」
1-2 アップルは、中国のフォックスコン工場に対して、生産ラインの全面見直しを要求した。ガラススクリーンが工場に到着し始めたのは、真夜中だった。現場監督は、寮内8000人の査業員を叩き起こし、ビスケットと茶を与えて、12時間シフトのガラスフレーム入れ作業を開始させ、1ヶ月後、アップルは100万台のガラススクリーンiPhoneを販売した。
2 iPhone組立作業に必要な8700人を雇うのに、米国では9ケ月掛るが、中国なら僅か15日だ。
3 オバマ大統領は、2011年に「iPhoneを米国で作れるか」とSteve Jobsに訊いた。答えは明白な否定だった。しかしオバマは、選挙区との関係で、「製造業を米国に呼び戻そう」と呼びかけている。
佐成重範弁理士所見→就業者中の製造業比率は、日米ともに約1割だが、日本の場合、9割の流通・金融等分野就業者の大部分は、1割の製造業従業者が産出した製品の物流金流に従事しているのであり、製造業のコストダウンによる国際競争力確保で製造業の発展を確保することが、生きる道の第一であることは、米国と異なる。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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