2012年3月28日水曜日

シャープ公表「鴻海グル-プグル-プとの戦略的パートナーシップの構築」

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
C Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter http://twitter.com/sanaripat
昨日来、シャープの標記発表(2012-03-27)がマスコミの一斉報道と解説の花盛りを惹起している。今後の推移にもよるが、日本の産業構造において画期的な事件と評価される可能性についても、的確に予見することが必要であろう。発表文(SANARI PATENT要約)は、
1. シャープは、電子機器の受託製造サービスの世界最大手企業である鴻海グル-プと、戦略的グローバル・パートナーシップを構築し、主要事業分野において業務提携すると共に、鴻海グル-プを割当先とした第三者割当による新株式(本件第三者割当増資)を行うことを、本日(2012-03-27)合意した。
2. エレクトロニクス事業の環境は、デジタル化の進展とグローバルレベルでの競争激化、これに伴う急激な価格下落など厳しさが一層増しており、これら環境への対応が急務になっている。
3. このような事業環境下、この業務提携では、鴻海グル-プの中核企業である鴻海精密工業精密工業が、シャープ液晶技術力への高い評価を背景として、堺工場が生産する液晶パネル、モジュールを最終的に50%まで引き取り、「ワンカンパニー」として堺工場を共同で事業運営することとした。
4. 加えてシャープと鴻海グル-プは、この業務提携に基いて、シャープのオンリーワンデバイス・商品の開発力と、鴻海精密工業が有する高い実装生産力・コスト競争力など、両社の強みを活かしたグローバルレベルの新たなビジネスモデルを構築し、市場ニーズに適合する競争力あるデバイス・商品をタイムリーに市場投入する。
5. シャープは、協業分野の拡大等、この業務提携を更に発展させると共に、この第三者割当増資により鴻海グル-プから調達する資金を新規技術導入の投資等に充当し、シャープグル-プの中長期的収益力向上およびグローバル競争力強化を図る。
佐成重範弁理士所見→シャープディスプレイプロダクト株式会社への出資比率は、この提携後、シャープ約46.5%、ソニー約7%、郭台銘および他の投資法人約46.5%となるので、ソニーの立場についても十分理解する必要がある。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム