2012年3月8日木曜日

興銀リースの海外展開と新事業分野開拓



弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT

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野村IRの紹介で、興銀リースが会社説明会を開催し、阿部 勗(つとむ)社長(興銀を経て、みずほ銀副頭取・興銀リース副社長歴任)が現況と今後の取組を説明した。みずほ系には芙蓉総合リースがあって、2012-03期の売上高は、芙蓉4200億円、興銀リース2520億円、横浜銀行の経常収益2900億円、千葉銀行の2270億円に匹敵して、物財融通と金財融通の弾力的融通機能を果たしているのだが、リース業界としての事業分野把握が未だ徹底していない。社名の「リース」は「賃貸」だから、物財融通と金財融通の双方を営む事業体の社名として的確だが、リース各社は、リースを物財融通(またはレンタル)、金融を金財融通の意味で用い、ファイナンスと分野分けしているので、リースには広狭二義あることとなっている。いずれにせよ、物融・金融の総合機能を弾力的に発揮し得るリース会社の経済貢献分野は広く、かつ、革新的であり得るから、興銀リースについても先ずその「海外展開の積極化」と「新事業分野の開拓」との具体化に関心が集中することとなる。
上記説明会で阿部社長は、次のように述べている。
1. 海外展開積極化のため、国一体営業による日系企業の海外設備投資ニーズを補足する。
1-1 中国
1-1-1 日系建機メーカーとの連携により建機リースは順調
1-1-2 現地の税制改正により、設備ファイナンスの取扱加速
1-1-3 広州支店の開設と増資により中国での事業基盤は一層拡充
1-2 タイ
1-2-1 自動車関連の日系企業向け設備投資等を着実に捕捉
1-2-2 洪水の影響については、引続き取引先を支援
1-3 インドネシア
1-3-1 2012-12に営業開始以降、着実に日系企業との取引拡大
1-4 その他地域
1-4-1 ベトナク、シンガポール等、拠点のない地域の取引先ニーズには、スキームを工夫して対応
2 新事業分野の開拓
2-1 医療福祉分野
2-1-1 医療専門営業部と地方拠点との連携による全国的営業展開が奏功。CT画像診断システム、電子カルテ導入など大口案件を捕捉 (引用写真↑上はCT、下は工場の屋根に設置した太陽光発電システム)
2-1-2 首都圏では更に金融分野の取組も強化し、病院・福祉介護施設の多様な運営面ニーズに応える。
2-1-3 2011-03に独シーメンスのファイナス会社買収により、シーメンスグル-プ各社の営業ネットワークを活用
2-2 環境・エネルギー分野
2-2-1 太陽光など自然エネルギーの利用、LED照明による節電、ボイラー等の熱源設備の省エネ
2-2-2 電力不足や災害対応の事業継続緊急対策の計画に関連する自家発電機、リチウムイオン電池の整備
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