2012年3月5日月曜日

地域格差脱却における「グラビティ」の作用

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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地域格差是正のため、地産地消、ご当地ナンバ、特産知財など様々な戦略が唱導されてきたが、伊藤元重教授の「アジアのグラビティを利用すれば地方も海外展開が可能」という実証(このSite 2012-03-03ご参照)の内容(SANARI PATENT要約)は、
5.(承:このSite 2012-03-03)大震災からの復興を考えるとき、日本国内の地方と都市の格差は非常に大きいが、このような格差は世界的な現象で、特効薬を見出し難いことも世界共通だが、ひとつの顕著な格差緩和現象はグラビティの変化によって発生している。例えば、10年ぐらい前までは、東京のグラビティが非常に強かったので、優秀な知財人材も企業も東京に集中した。大阪で何か活動しようとするときも、東京を通じて世界に発信されていた。ところが今、上海・香港・ソウル・シンガポールなどのグラビティが非常に強くなり、東京を経由しないリンクが可能になった。関西空港も、LCCを積極的に受け入れ、今までの半額でアジア各地に飛行可能となり、従って、日本の地方は、アジアのグラビティを利用すれば、東京と同じレベルで海外と人流・物流が可能である。那覇空港も、貨物取扱量では、羽田を抜いて、成田・関西に次いで3位になった。沖縄の人口は140万人だが、香港は700万人、広州省の1億人と直接リンクできる。
佐成重範弁理士考察→デジタルコンテンツやファッションについてはグラビティにおける近接概念が人流物流とやや異なるにせよ、グラビティが作用していることは疑問の余地がない。例えば、「家政婦のミタ」「最強の名医」「南極大陸」などの日本産コンテンツDVD化される前に、台湾のケーブルテレビで中国語字幕で放映されると共に、日本での放映後2週間で中国等に中国語字幕のDVDが大量流通し、再映映画もDVDも未だ見ていない日本人より遥かに迅速に、優秀コンテンツに接する機会を得ている。これを基盤として、現地発のコンテンツも創成されよう。
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