2012年3月4日日曜日

「グラビティ」による新たな日本産業構造の展開

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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伊藤元重東大大学院教授(このSite2012-03-03ご参照)は、日本の新産業構造の可能性を、グラビティ理論により次のように説明している(SANARI PATENT要約)。
3.(承このSite-2012-03-04)日本にとって、アジアが、これからの鍵になる。経済学の用語でグラビティというが、近い国、相手方が大きい国ほど、引き合う力が強い。貿易量が大きくなる傾向がある。20年前のバブル崩壊時には、中国のGDPは日本の8分の1、韓国は十数分の1、タイ、ベトナム、インドネシアは20分の1以下で、アジアでは日本が圧倒的に強く、周辺国には、日本に対するグラビティが無かった。従って、日本の貿易・産業は米欧を目指したが、距離の壁に阻まれて限定的だった。
 日本の対GDP貿易依存度は30%だが、ドイツは72%に達するのは周辺に大国が有るからである。ドイツから大量輸出されるが輸入先計画からもドイツに大量輸出される。日本の場合、アジア諸国は急速に大国化し、グラビティがサービス用して輸出入とも著増する。(SANARI PATENT考察: グラビティが地理的距離の要素でのみ語られている憾みがある。ロジスティクスが革新し、無形資産やコンテンツの輸出入が増大するから、アジアについても、欧米との関連で優位性を即断はできない。次項の、実質優位性が課題である)。
4.日本産業の優位性事例→例えば、中国の観光客が銀座のドラッグストアで漢方胃腸薬を買う。風邪薬・目薬・ビタミン剤などのOTC(SANARI PATENT注:Over The Counter:店頭販売医薬品)が高信頼性で良く売れている。また、熊本ラーメンの会社で海外に600店舗出店している会社で、その大半は中国所在である。スマホの微小セラミックコンデンサ風力発電の風車中心部の超硬度鋼、航空機の炭素繊維など、日本が強い。
要するに、産業の空洞化を防ぐためには、外から入って来るものを防ぐために貿易を制限するのではなく、むしろ日本を開放して、日本国内で日本人が日本人のために行ってきた様々なビジネスをアジアの場で展開すべきである。
結論として日本は、産業構造を転換し、これまで輸出してこなかったものを輸出することにより、経済を活性化する道が開ける。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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