2012年3月11日日曜日

昭和シェル石油の動向に見るエネルギー構造革新の指向

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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暦年決算各社の業績報告書が相次いで届くが、グローバルなエネルギー構造革新のうねりのもとで、昭和シェル石油のそれには殊更、関心が深まる。先ず昭和シェル石油の業界における地位だが、エネルギー業界という括りでは厖大に過ぎる一方、日経業界地図2-12は、「電力・ガス」「石油」に区分しているのに対して、ガイヤモンド世界業界マップ2012は、「石油・ガス」「資源メジャー」の項目があるが「電力」の項は設けていない。全業種を通じて「電力」は、先進国・新興国を含めて業界の態様が著しく異なり、日本の10電力・電源開発から最近の自家発電増設に至るまで、機能・序列が明確だるのと、様相を全く異にする。
さてその日経業界地図2012において昭和シェル石油は、1位JXHD(2010売上高9兆6344億円、経常利益4137億円、グル-プ精製能力139.2万バレル、石油・ガス生産量14万バレル)、2位・東燃ゼネラル(エクソンモービル系:売上高2兆3987億円、経常利益324億円、グル-プ精製能力74.9万バーレル)に次いで、昭和シェル石油(ロイヤルダッチシェル系・サウジアラムコ系:売上高2兆3460億円、経常利益421億円、グル-プ精製能力39.5万バーレル)と示されている。
ダイヤモンド世界業界マップ2012の「石油・ガス」という括り方では、1位米国エクソンモービル(売上高31兆0822億円、営業利益4兆2954億円)、2位英蘭ロイヤルダッチシェル(売上高29兆8522億円、営業利益2兆6114億円)に次いで3位英BP、4位・中国石油化工股份、5位・中国石油天然気股份と続いている。
今次報告で昭和シェル石油は、当面2014年度について、「精製設備を集約し、コスト競争力の強化と最適生産の実現のため、京浜製油所扇町工場を閉鎖し、シェルグル-プのトレーディングネットワークを最大限活用して、需給バランスに適応した安定的・機動的に製品供給する」と述べ、差別化のためのサービス向上を一層進めると共に、太陽電池事業における競争力を強化する」旨を述べている。
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