2012年2月12日日曜日

経済産業省が支援するレアアース・レアメタル削減代替事業の企業群

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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地球上採掘が偏在するレアアース・レアメタルの価格高騰は、先端分野での、その必須性から、使用の削減やリサイクル、代替物質発明への期待が大きく、従って、今次経済産業省助成対象とされた諸事業についても、関係会社群と事業内容の指向性に関心が集まる。なお冒頭に「地球上採掘が偏在」と書いたが、埋蔵自体の偏在と、採掘対象化の偏在を区別する意味である。
今次発表で三井金属鉱業は、「インジウムロスを削減する回収設備の導入」「白金リサイクル原料を使用する磁性ターゲットの事業化に向けた実証事業」「円筒型ITOターゲット製造設備の導入」が採択された。
三菱マテリアルは、「タングステン等の削減に資する難削材加工用工具の開発と事業化」、三菱電機は「DyおよびNd使用量削減のためのエアコン用モータの研究開発設備の導入」が採択された。三菱マテリアルはTDKやパナソニック等と共同の「市中リサイクル品を原料としたネオジム磁石製造のシステム実証」も採択されている。
山洋電機(東証2部)は、「ジスプロシウムおよびネオジムの削減に資する産業用制御モータシステムの事業化に向けた実証事業(既存モータのレアアース削減)」「ジスプロシウムおよびネオジムの削減に資する実装機用モータを新規に開発する事業」「ジスプロシウムおよびネオジムの削減に資する産業用制御モータ事業化に向けた実証事業(既存モータのレアアース削減)」「レアアースを使用しない産業用制御モータシステムの事業化に向けた研究事業(IPMモータを代替する誘導電動機システムの開発)」が採択されている。
住友電工と大阪府立大学共同で「脱Dy圧粉磁石の開発およびそれを用いたモータ実用化」が採択された。富士電機の「過熱蒸気によるネオジム磁石の消磁・分離装置の開発」、日本特殊陶業の「セラミック切削工具の希土類酸化物の削減実用化研究」など、上記を含めて今次採択は49件である。
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