2012年1月30日月曜日

特許戦略に対する内閣知財戦略本部学識経験者の期待

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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「日本に特許出願すれば、世界で一番速く、強い権利が取得できる」となれば、日本の特許のグローバルな相場観を形成することができる」という意見が述べてられている。ここに「相場観」という用語が突然飛び出しているが、発言者はおそれらく、日本の特許庁に対する評価という程度の意味合いでいったのであろう。しかし「世界で一番速く付与された特許」は、「世界で最も「従来技術」から想到可能」として特許無効の訴訟対象になり易いことを、佐成重範弁理士は特に指摘しておく。従来技術の調査を徹底・完璧にすることは、グローバルな従来技術の徹底・完璧な調査を前提とするから、後行審査が日本特許庁の審査の遺漏を発見する機会は、むしろ多いと警戒すべきである。
「企業の新事業を支えるパテントポートフォリオ構築のため、企業が望む特許網を適時に権利化することが重要」という意見が述べてられている。これは企業の特許戦略がそのように在るべきだという意味に佐成重範弁理士は解する、
「国際的に遜色のない品質管理の体制の構築が必要」という意見が述べてられている。「特許の品質」すなわち、「特許の法的安定性」を望む趣旨と解するが、出願者である企業が、先行技術調査を完璧に行い、特許発明の訴訟能力を強力に持つ請求項の構成を行うべきであると、佐成重範弁理士は考える。
「審査基順番待ち期間の短縮により、公開前に特許査定されるものが増加し、特許前に第三者の情報提供できる機会が減少する」という意見が述べてられている。公開は先ず出願者の請求に基いて行われるから、出願により先願権を確保すると共に、出願者も、提供可能性ある情報の収集把握に努めて、対応措置することが当然と、佐成重範弁理士は考える。
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