2012年1月28日土曜日

ドリンクの多品種多様化と紙容器のイノベーション

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
C Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter http://twitter.com/sanaripat
多業種から参入で多品種多様化、競争激化のドリンク業界は、紙パックなど紙容器のイノベーションも差別化の用具となっているが、紙容器の側から見ると、そのイノベーションは、缶詰の缶代替となり得たり、掃除機の紙パックの処置簡便化であったり、これまた多様である。この年末年始にも多くの発明が特許庁公開されているが例えば(SANARI PATENT要約)、
1. 出願人:大日本印刷株式会社、発明の名称「紙容器」(特許庁公開日2012-01-19)→従来の紙容器に比し、より優れた保香性と耐熱性を有する紙容器を提供する。
2. 出願人:シナプス・リンク・コーポレーション、発明の名称「飲料容器の開封と同時に気密が壊れて密封された香りを放出するシール」(特許庁公開日2012-01-05)→容器入り飲料の抽出、搾汁後の飲料の香りの低下を解決し、飲料本来の芳醇な香りと共に飲料を飲むことができる、新たな容器入り飲料を提供する。
3. 出願人:日本製紙株式会社、発明の名称「ガスバリア性包装材料」(特許庁公開日2012-01-19)→紙容器の材料として使用するのに好適であり、最表層に樹脂層を設けた包装用材料であって、リサイクル性と、高いガスバリア性を有する包装材料、および、それを用いた包装容器を提供する。
4. 出願人:大日本印刷株式会社、発明の名称「レーザー光を用いた印刷物の作成方法および印刷物」(特許庁公開日2012-01-19)→IDコードーを容易かつ確実に付し得る紙容器を提供する。
5. 出願人:日本テトラバック株式会社、発明の名称「紙容器の開閉再栓装置」(特許庁公開日2012-01-05)→コストが安く簡単な構造で、紙容器の開封および再栓を可能にする紙容器の開封再栓装置の技術を提供する。
6. 出願人:有限会社ヘンミ総合事務所、発明の名称「使い捨て削り節「だし用花かつおパック」(特許庁公開日2011-12-22)→沸騰した湯にバックを入れ、2~3分持ち、パックを取り出してそのままパックを捨てる作業で、本格だしをつくることができる「使い捨て削り節パックを提供する。
7. 出願人:大日本印刷株式会社、発明の名称「ハイバリア性紙容器」(特許庁公開日2011-12-08)→湿気や酸素等を嫌う内容物であっても、これを個別包装することなく、紙箱内に直接収容可能な、バリア性の高い紙容器を提供する。など。
佐成重範弁理士所見→ドリンクと紙容器の双方がイノベートされ、保存性(節電にも直結)、嗜好性を向上することが歓迎される。なお、掃除機用の紙パックも生活に馴染み深いが、そのイノベーションの発明が、三菱電機出願で、最近、特許庁公開されている。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム