2012年1月17日火曜日

最先端部品一極生産拠点は空洞化しない(非空洞化ルールその4)

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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空洞化しない例示としてデンソーは、「国内最大の自動車部品メーカーで、熱機器、エンジン、駆動系など広範囲にわたり、技術力に定評があり」(会社四季報)、「Volkswagenなどトヨタ系列外にも拡販が進み、新興国、省燃費関連が拡販して、売上高4兆円を目指している」(同)。
トヨタ等の新興国現地生産が拡大し、従ってデンソーも、中国広州のカーエアコン拠点を4割拡張するなど、海外生産が増大しているが、その高槻本社工場は、例えばステップモーターについて、全世界のデンソー工場が使用するものを一極生産しており、国内集中が徹底している。要するに、心臓部は国内で、生産設備の多くを自動化ラインとし、人件費要素を抑制しているものの、この工場のみで4000人を擁する(同)から、「最先端部品は国内一極生産」で、というルール適合と、佐成重範弁理士は解する。
デンソーの、特許庁公開発明数は5万1582件に達し(2012-01-15現在)、うち今年初半月間の特許庁公開発明のみでも132件に及ぶ技術開発の活発ぶりであるから、最先端部門の国内一極集中は至当である。ちなみに、最近の特許庁公開事例は、
1. 「内燃機関の燃料噴射制御装置」(特許庁公開日2012-01-12)エンジンの燃料噴射制御装置を精度良く補正することができ、燃料噴射弁の噴射量のバラツキを小さくする。
2. 「内燃機関の可変動弁装置およびその製造方法」(トヨタと共同出願)(特許庁公開日2012-01-12)→遅角制限機構と進角制限機構の協働により入力回転体と出力回転体とを交互に固定する位相制御機構について、係合体と係合部のクリアランス調整できるようにする。など。
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