2012年1月10日火曜日

コンテンツ発信戦略をコンテンツ国際視聴競争力戦略と改称すべし

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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日本政府の知財戦略が「特許商標意匠系」と「コンテンツ系」の二つの柱で構成されていることは周知されたと思うが(内閣知財戦略本部の知財計画を一度でも見るないし読めばわかることだから)、特許商標意匠権の集積である自動車や電子機器などについて世界市場でのシェアが物件ごとに対比されて、日本産品の国際競争力の消長と製品の栄衰が一喜一憂されるのに対して、コンテンツについては、対外発信の増加、例えば国際コンクールや展示会への参加、日本食の普及活動などで、日本コンテンツの国際競争力、シェアの把握などに及んでいない。
例えば先日のNHK紅白歌合戦には、中国公演に成功したAKB24も出演し、舞台も誠に豪華だったから、「紅白歌合戦が中国でも中継放映された」と聞けば、中国人もほとんど、その視聴に惹きつけられたと思い込み勝ちだが、そこに反省を促すのが、DIAMOND onlineの莫 邦富氏「紅白歌合戦の中国放映に思う:ハードからソフト輸出時代到来の予感」だ。かなり長文で品格の高い文章だが、佐成重範弁理士流に無遠慮なリライティングをすれば、「紅白歌合戦が一つの放送局で放映されたが、多数の局が視聴率を競って、中国流行歌手など様々な歌謡番組を放映した中にあって、その局は、遅れじとばかり日本の紅白歌合戦を充てたもので、視聴率が特に高められたとも言えない。中国語の解説も伴っていなかったし」ということである。もっと付言すれば、「コンテンツの発信」というのに、相手国語の解説も付してtないということである。
なお上記子事業題名の「ソフト」は、「コンテンツ」の意味で用いていると思うが、この辺の用語交錯については別論に譲る。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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