2012年1月3日火曜日

「未来開拓技術の実現」と銘打つ経済産業省・来年度予算案

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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「夢のある」と、経済産業省自身も枕詞しているが、決して「夢」ではない。かってない空洞化の危機と、わが国が抱えるエネルギー・環境制約の構造的課題を克服し、将来の成長の姿を描くためには、既存技術の延長線上にない、夢のある「未来開拓技術」によって日本再生を果たすべく、国が研究開発で新たな道を切り開くべき分野を絞り込み、研究開発投資を重点化する、としている。事業例を次のように挙げている(SANARI PATENT要約)。
1. 高効率モーター用磁性材料技術開発(新規20億円)→シスプロシウム等のレアアースを使用せず、従来以上に強力な、全く新しい磁性体を開発し、日本全体の電力消費の半ばを占めるモーターについて設計と施策を行い、エネルギー損失を25%削減できる高性能モーターを実現する。
2. 超低消費電力型光エレクトロニクス実装システム技術開発(新規28億円)→高屈折率、低減衰率の微細な光導波路の光配線や、小型で低損失な光変調器、受光器等の光素子を開発し、エレクトニクスとフォトニクスの融合した光エレクトロニクス実装システム技術を実現することにより、今後、電力消費急増が予想されるサーバー等の電子機器の消費電力を大幅に削減する。
3. グリーン・サステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発(32.5億円)→石油に依存せず、CO2と水を原料として、太陽エネルギーでプラスチック等の化学品を製造するなど、化学プロセスを抜本的に変革する革新的触媒技術を開発する。
4. 革新的バイオマテリアル実現のための人工遺伝子合成技術開発(新規7億円)→機能性材料等の生産のため、微生物の遺伝子を、目的に合わせて設計および合成し、物質生産を高効率に行うための新たなバイオ技術を確立する。
佐成重範弁理士所見→レアメタル代替技術は、特に喫緊である。上記5以降、次回。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) シスプロシウム ヒカリエレクトロニクス 触媒

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