2011年12月30日金曜日

コンテンツの海外展開について何を議論しているのか

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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内閣知財戦略本部のコンテンツ関係会合は先週も鋭意検討しているが、何を検討しているのか。
先ず、コンテンツの海外展開について、世界のコンテンツ市場の規模は拡大しており、日本のコンテンツは海外から高い評価を得ているのに、国内の市場規模は横ばいないし縮小していると見る。具体的には、日本のコンテンツの海外展開例として、わが国の映画産業は、米国やフランスと同様に、百年を超える歴史を持ち、その伝統のもとで、良質な作品を創出してきた。「おくりびと」は第81回アカデミー賞・最優秀外国語映画賞部門を受賞、「千と千尋の神隠し」は、第52回ベルリン国際映画祭金熊賞、国際アニメ映画協会主催のアニー賞、第75回アカデミー長編アニメ賞を各受賞した。
放送番組については、日本のドラマ・バラエティは、韓国・台湾・中国などのアジア圏を中心に人気が高い。最近では「篤姫」、「龍馬伝」、「JIN-仁」などが海外で放映された。
また、番組フォーマットの販売形式で、「料理の鉄人」「脳カベ」などが海外に販売された。
世界のコンテンツ市場は、これまでの趨勢から見て、今後、年平均6%程度の伸長が予測されているのに(2010年140兆円、2012年155兆円)、日本のコンテンツ市場は、2005年の13兆円から、2009年12兆円に縮小し、横ばい・縮小の傾向にある。
SANARI PATENT所見→ 佐成重範弁理士が1991~1999年に、情報通信・放送の国際協力機構であるJTECの専務理事を勤めた頃は、「おしん」の映画・テレビ番組が海外で好評を博していた。貧困から自立自営した物語は、当時の途上国の立身立志に結び付き、特にイスラム圏では「平等思想」に結び付いたと聞かされた。エジプト各地で欧米人に対する反感が顕在化した時期にも、日本人に対しては、テレビ再放送のコールもあって、親近感が強いと聞かされたものである。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)コンテンツ 映画賞 千と千尋

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