2011年12月21日水曜日

「絆」消費やロボット掃除機で奏功、楽天30時間イベント




弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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知財の種類は、パテントやブランドに限定されず、多様なビジネスメソッドの創出で企業の盛衰が決定される。小売業界の業態の変動は多様かつ急速だが、Good Design賞の楽天タワー(引用写真↑)を見本とする楽天の利発さは目覚ましい。「楽天市場、30時間限定のセールイベントが奏功し、期間中の流通総額は100億円を突破」と発表(2011-12-15)したが、お買物も「マラソン」、今年の漢字「絆」由緒消費、人気商品「ロボット」掃除機と、今年の当り言葉を即時活用し収益化している。それらの「組合せ」効果もフルに活用し、「年末商戦の山場」として、12月12日の午後8時から15日の午前1時59分まで、タイムセールとポイントキャンペーンを組合せた大規模セール企画として「お買物マラソン」を開催しているが、その中身は、エントリーしたユ-ザ-の購入店数に応じて、通常、購入額の1%が付与される楽天スーパーポイントの倍率がアップする企画で、例えば、購入店舗数が2店であれば2倍、3店であれば3倍となり、最大10倍の楽天スーパーポイントが付与され、また、時間帯により目玉商品が入れ替わるタイムセールで、楽天の多角経営のシナジーを発揮した独自メソッドである。
小売業界の主役は、百貨店、コンビニ、総合スーパー、専門スーパー、製造小売、専門チェーン、テナント駅ビル(ルミネなど)、各種アウトレット等々、出現かつ変容しているが、特にノンストアリテイリングは、テレビ・カタログの通信販売が訪問販売を凌駕した。楽天などの大型サイトは電子商取引のB to Cに属し、2010年の国内市場規模は7兆9000億円と推定するが(総合スーパー、食料品スーパー、百貨店は各8兆円前後。楽天は、「楽天市場の流通総額が年間1兆円突破、成長速度加速で4年間で倍増」と発表(2011-12-03)したが、インターネットショッピングモール、個人向けオークションサイト、楽天ブックス、海外ECサイト、楽天トラベル、中国通販などの多角シナジーに独自ビジネスモデルを合成していくものと見られる。一方、百貨店業界や、海外小売業者の通販も拡大するが、楽天がこれらにどのように優越していくか、国民生活の合理性追求のため注目に値いする。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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