2011年12月20日火曜日

「スティーブ・ジョブス伝記」に知財人材育成の鍵を読む



弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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来年度のわが国知財戦略計画では「知財人材の育成」が柱となるが、知財に限らず全社会経済分野にわたって、佐成重範弁理士は予てから「文理融合人材」の必要をキーワードとして主張してきたので、Steve Jobsの伝記(Walter Isaacson著・井口耕二訳)(引用写真↑)を読み始めた冒頭から、文理融合のジョブズの志向に接し、欣快だった。ジョブズは、次のように述べている。
「僕は子どものころ、自分は文系だと思っていたのに、エレクトロニクスが好きになってしまった。その後、「文系と理系の交差点に立てる人にこそ、大きな価値がある」と、僕のヒーローのひとり、ポロライド社のエドウィン・ランドが語った話を読んで、そういう人間になろうと思ったのだ。」
ジョブズ伝記の著者は、ジョブズのこの言葉を聴いて次のように思ったと述べている。
「この伝記のテーマを提案されたのかと思った。少なくともこの場合、妥当なテーマだった。文系と理系、つまり、人文科学と自然科学、両方の感覚を兼ね備えた強烈なパーソナリティから生れる創造性こそ、フランクリンやアインシュタインの伝記(前著)で、私が興味を惹かれたトピックスだったし、21世紀に革新的な経済を生み出す鍵になるものだと思う。」
佐成重範弁理士所見→ 内閣知財戦略本部が知財人材育成の新政策を、どのように打ち出すかは、現在進行中の委員討議の結果によるが、上記の見解から例えば、文系理系併せての講義で構成する大学学部を新設することになるとしても、最も肝心な「両方の感覚を兼ね備えた強烈なパーソナリティから生れる創造性」の涵養を、果たして大学で達成できるか」、すこぶる疑問で、更に深い考察が必要である。
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