2011年12月10日土曜日

TOPPANは、情報・ネットワーク、生活環境、エレクトロニクスの3本立

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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TOPPANの今次上半期報告が届いたが、社名について、表紙には「TOPPAN」の大文字・中文字のみ、裏表紙に登記名の「凸版印刷」の小文字で、「印刷業界」の業態変容の進展を象徴している。TOPPANの今次上半期報告においても、「情報・ネットワーク系」「生活環境系」「エレクトニクス系」に3系統立てで、「印刷」の項目は「情報・ネットワーク系」の細項目として、「商業印刷関連は、チラシやパンフレット、カタログなどが減少したこと」「出版印刷関連は、雑誌・書籍ともに前年を下回った」と述べているに過ぎない。同時に、「電子チラシサイトは、登録法人数、登録店舗数ともに増加したこと」「デジタルコンテンツ市場においては、各種端末向けコンテンツの制作、取次、配信サービスなど、順調に拡大しこと」を述べているので、旧来の「印刷」イメージが益々後退するようでもあるが、やはり在来印刷の高度化はそれ自体の価値を高め、独自の付加価値を創出していく、というのが、佐成重範弁理士の所見である。
翻ってTOPPANの業況は、
1.   情報・ネットワーク系→ 証券・カード系は、ETCカードや交通系カードが好調に推移したが、約款などの一般証券物、偽造防止などのセキュリティデバイスは減少。ビジネスフォーム関連は、減少。
2. 生活関連系→ パッケージ関連は、震災によるTOPPANおよびグル-プ会社の工場の稼働停止などの影響で、紙器屋段ボールが減少。GLフィルムの増加で軟包装材は順調。産業資材関連は、太陽電池バックシートが、海外需要を取り込んで売上拡大。建材関連は、国内住宅市場がやや回復するなか、独自ブランド「101エコシート」などの環境配慮型製品を拡販、欧米向け受注も順調。
3. エレクトロニクス系→ 半導体関連のフォトマスクは、市場の伸びは鈍化だが先端品需要の取り込みで堅調。ディスプレイ関連のカラーフィルタは、中小型ダイズはスマホ向け中心に堅調。しかし、大型サイゥは液晶パネル生産調整で減。反射防止フィルムは、液晶テレビなど新規需要で好調。プリント配線板は、通信機器向けなど民生用電子機器需要拡大で順調に推移。
佐成重範弁理士所見→ TOPPANの業容変遷を通じて、コンテンツの表現メディアの変遷を端的に知ることができる。
(コメントは sanaripat@gmail.com  にご送信ください)

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