2011年11月30日水曜日

新日鐵の新事業、新素材事業とシステムソリューション事業の動向

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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新日鐵の上半期報告が届いたが、売上高2兆0278億円で前年度下期比2.9%減、営業利益は在庫評価差益もあって644億円となり35.9%増、経常利益は942億円で3.1%増、純利益は487億円で2.3倍である。通期売上高見通し4兆2000億円で前期比2.2%増として、今後の様々な要因による結果の変動可能性を付記している。2012-10-01に住金との経営統合を予定し、基幹事業の規模に著変を予定しているから、ここには新日鐵が新事業として育成してきた新素材事業とシステムソリューション事業の動向を見る。
1. 新素材事業→ 「電子材料分野の売上高減少」「公共事業向け炭素繊維製品の売上高減」「アジア地域におけるメタル担体の需要増による売上高増」
2. システムソリューション事業→ 「受注・売上高拡大・収益力向上に向け、事業構造改革を推進」「クラウドサービスに注力し、サービスメニューの拡充」「運用サービスの強化」「次世代高規格データセンター建設」
佐成重範弁理士所見→ 上記2の「クラウド」を新日鐵は、「ユ-ザ-がインターネット経由でコンピュータ資源を利用するサービス」と規定しているが、この「資源」の内容、利用のさせ方が課題であり、クラウド業界自体に多数企業が参入しているから、その差別化が今後の課題である。新日鐵システムソリューションズの第5データセンタが2012春に開業予定で、耐震性能・環境性能に関する評価指標で最高ランクの評価を取得したと報告しているが、これはいわば当然の前提で、第4センタまでとの利用配分と、利用態様の高度化が課題である。
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