2011年11月23日水曜日

日本郵船ほか、LNG技術開発の先進性

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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日本郵船の上半期事業報告が届いたが、付帯して「世界中で高まるLNG需要、安全輸送がライフラインを守る」と解説したことは、原発・CO2の2大問題に直面して、現実的にエネルギー源における比重を高めるべきLNGに関する重要な側面の周知に役立つ内容である。要約すれば、
1. LNGは、電気やガスなどの一次エネルギーとして生活に不可欠なクリーンエネルギーだが(SANARI PATENT考察: 太陽光発電や風力発電の現実のシエアを見通すとき、その「不可欠」性が明確である)、マイナス162℃という超低温の液体で、保安に高度の技術を要する。日本郵船は、四半世紀にわたりLNGの安全輸送に取組んできた。
2. 日本のLNG年間輸入量は約7000万トン、主な輸入先はカタール。アブダビ・オマーンなどなど中東の産ガス国やインドネシア・豪州・ロシアなどである(SANARI PATENT考察→石油よりもグローバル分布が広汎で、将来のエネルギー資源確保にも適する)。標準的なLNG船の輸送能力は1航海で6万トン前後。LNG船36隻を管理・運航する日本郵船グル-プは、高度技術と信用力から、日本以外の海外向け輸送にもビジネスを拡げている。
3. LNGの低温を保つため、その体積は、気体の600分の1に圧縮されており、航海中もカーゴタンク内の圧力を調整する。
4. LNGの荷役前に、ガス漏れによる大事故防止のため、船と陸上設備の冷却を要し、荷役中も、圧力の調整に細心の注意を要する。
5. 一部気化ガスを利用して蒸気タービン、またはガス焚き電気推進も実用化されている。
佐成重範弁理士所見→LNG利用関連の技術開発も活発で、最近の特許庁公開事例(SANARI PATENT要約)を見ても(今年初来の公開77件のうち)、
1. 大阪瓦斯「気化ガス製造システム」(特許庁公開日2011-10-20)→ 幅ホロインターネット熱量のLNGを取扱う複数のLNGタンクを備えた気化ガス製造システムにおいて、LNGタンク切替等によりLNG熱量が急激に変化した場合にも、常時所定の熱量範囲内に熱量を調整制御できる気化ガス製造システムを提供する。
2. 中国電力「LNGタンク用警報装置」(特許庁公開日2011-10-06)→警報が頻発することを防止したLNGタンク用警報装置を提供する。など。
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