2011年11月14日月曜日

ユニプレスの業績に反映する自動車業界動向と技術革新

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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野村IRの紹介でユニプレスの資料が届いた。「自動車用プレス最大手、日産向け約8割、車体骨格やトランス部品、樹脂類も」と特色付けられ(会社四季報)、「日産の生産回復早く、通期で海外中心に台数1割増の会社見通しに上乗せ余地あり」と高評価され(同)、「今期、過去最高241億円の投資計画で、インドネシア車体プレス工場新設、メキシコ・英国でも」という積極ぶりと見られ、日産中心に日系メーカーへの拡販が予想されている(同)。自動車業界全般について、必ずしも明朗でない状況観察のもとで、完成車単価引下げの皺寄せによる収益悪化を来すこともなく、日産8割ながら自動車業界全般を相手方としている強さを感ずる。
インドネシア子会社の設立についてユニプレスは、「近年のインドネシア自動車市場は好調に推移し、アセアンNo.1であるタイに迫るなど、市場の拡大が続いている。日産自動車はインドネシアにおける中期事業戦略として、シェア10%以上を目指し、生産能力を現状の年間5万台から2013年までに10万台まで引上げを計画している」と述べ、ユニプレスの記述から日産の積極性も窺知できる。
国内では2011-04に、「ユニプレス技術研究所」を設立し、車体プレス・精密プレス・樹脂プレスの基盤技術を基に、今後予想される事業環境の大きな変化(SANARI PATENT考察: 電気自動車の比重増大を含む)に迅速に対応し、既存市場と新市場を見据えた新技術・新商品開発を強力に推進する」と述べている。
現にユニプレスの発明で最近特許庁公開の事例も(SANARI PATENT要約)、
1. 発明の名称「車体のルーフサイド構造」(特許庁公開日2011-11-04)→車体が横転した場合での乗員スペースの確保において、ルーフサイド部分の断面係数を高めるため、車室スペースを犠牲にしたり、深絞りのプレス成形を求めることなく、ルーフサイド部分の荷重の吸収と分散の効率を高めて、ルーフサイド部分の侵入が少なくなるよう設計。
2. 発明の名称「自動車のフロントピラーとサイドシルとの結合部構造」(特許庁公開日2011-10-20)→自動車の操縦安定性を向上すると共に、高い生産性を実現する。など、続出している。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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