2011年11月13日日曜日

創業94年半、月島機械の伝統一貫性と多分野・国内外革新性

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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野村IRの紹介で月島機械の資料が届いたが、月島機械は、製糖事業から発足して、バイオ産業とその廃棄物処理の機器・プラント建設という長年の歴史を経て今日に至ったコア技術の一貫性に根ざし、94年半にわたる経験が全て現在に生きていることで、同様の創業年数経過ながら、業容・業態が著変した多くの他企業と異なる蓄積技術・ノウハウを保有している。換言すれば、「反応、晶析、蒸留、分離、濾過、乾燥、焼却、燃焼、溶融、貯留、真空」をコア技術として保有し、それらを多種多様な分野に応用・展開することで発展してきた。具体的には、
1. 浄水処理設備→ 浄水規模と要求水質に合わせた最適施設の提案
2. 排水処理設備→ 水づくりの副産物として発生する排水汚泥の最適処理と有効利用の提案
3. 水処理設備→ 前処理、沈殿、反応タンクにおける省エネ・高効率製品の提案
4. 汚泥処理設備→ 下水浄化過程で発生する下水汚泥の効率処理と省エネ・創エネ両立の提案(SANARI PATENT注:「創エネ」の用語を月島機械は、「エネルギーの省力化にとどまらず、新たなエネルギーに転換することによりエネルギーを創造すること」と定義しているが、「エネルギー変換による省エネ」と解する)
5. 上下水事業のライフサイクルコストの最小化と対著増重環境負荷最小限化のビジネスモデルの提案
6. 汚泥燃料化システム→ 「低温炭化技術」、「下水汚泥を石炭代替燃料として使用」
7. 新型汚泥燃焼システム(過給式流動燃焼システム)→ 圧力下燃焼により、排ガスのエネルギーで燃焼用空気ブロア代替、焼却炉容積の減縮、高温域燃焼によるN2O排出削減。
8. PTA(Purified Terephtalic Acid: テレフタル酸:ポリエステル繊維の原料)プラントで世界シェア7割、ほか石油化学関連。
9. 鉄鋼業における原料炭加工、焼結工程から発生する排煙の処理、高炉から発生する有機ガスの貯留・再利用、高炉スラグの処理設備における月島機械のエンジニアリング技術の適用
10. 製糖業における固液分離技術の、食品業界全般への適用
11. バイオマスエタノール技術
佐成重範弁理士所見→ 月島機械の業績は、当面売上高は漸増ながら、増益体質の強化が着実に成果を挙げ、その基盤に立って、中国北京に月島環保機械(北京)有限公司の設立など、中国・韓国・インド・インドネシアへにおける受注が急進すると考える。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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