2011年11月22日火曜日

HOYAの「選択と集中」の成功

弁理士 佐成 重範 GoogleSANARI PATENT
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世界人口70億に達し、所得漸増で眼鏡人口も増加中と思われ、海外比率6割超のHOYAのグローバル知名度上昇は眼鏡由来が多いかと想像するが、Nikkei Web刊(2011-11-21:600)がHOYAについて「世界トップシェアのマスクブランクス(回路原板)の生産状況」を伝え、HOYAの実力を広汎に認識すべきことを知らされる。会社四季報はHOYAの特色等(SANARI PATENT要約)を、「半導体用ブランクス、光学レンズ強い。カメラ事業は撤退へ」と特色付け、「カメラ譲渡で売上高約200億円剥落の反面、採算改善。光学レンズはデジカメ向けが想定以上の伸び。採算良い内視鏡と医用レンズも順調。セリウムなどレアアースの高騰もこなして増益」と、「増益」を評価し、事業の世界分布についても、「シンガポールに半導体用ブランクス工場を建設し、2012-07始動。拠点分散化に本腰(SANARI PATENT考察→国内大震災やタイ水害の影響をも反映か)。採算低いペンタックスのカメラ事業をリコーに売却(2011-10)、体質強化」と解説しているのを見ると、HOYAが重点商品についても生産拠点についても、選択と集中の戦略に優れ、その成果を収めていくものと信頼される。
研究開発も益々活発で、特許庁公開の最近事例を見ても(SANARI PATENT要約)、出願人・HOYAで、
1. 「ピックアップ装置用のレンズユニットおよびレンズ」(特許庁公開日2011-11-17)
2. 「ワーク用処理装置」(特許庁公開日2011-11-17)→複数の搬入部を備えているにも関わらず、他のワークの処理内容で、ワークに処理が施されることがないようにする。
3. 「多諧調フォトマスク、多諧調フォトマスクの製造方法、パターン転写方法および多諧調フォトマスクの使用方法」(特許庁公開日2011-11-17)→多諧調フォトマスクにおいて、中間膜の薬液耐性を向上あせる。など。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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