2011年11月26日土曜日

海外比率7割超・コニカミノルタの有機EL照明開発

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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コニカミノルタHDの上半期報告が届いた。冒頭、「情報機器事業において、第2四半期には調達および生産活動が通常の体制に概ね戻り、オフィス分野・プロダクションプリント分野ともに採算性の高いカラー機の販売が好調に推移した」と述べ、2013年度の業績目標、売上高1兆円以上・営業利益率8%以上・株式持分利益率10%以上への戦略を進捗している。特に強調している事項(SANARI PATENT要約)は、
1. 情報機器事業で、ITサービス強化に向けたM and Aの推進、グローバルな大型案件も獲得→ Optimized Print Services推進のキーであるサービス事業強化に向けて、オフィス分野では、2010-12に買収したAll Covered社に続き、2011-04にKoneo社、2011-05にTechcare社、2011-08にLAN Associates社、2011-09にPMV社を相次いで買収し、コニカミノルタが強い顧客基盤を持つ中規模顧客層をターゲットとして、ITサービス力を強化した。
2. また、ドイツの大手自動車メーカー・BMWや米国航空宇宙局などの大型案件の獲得をグローバルベースで増加している。
3. 次世代照明として成長するLEDについては、コニカミノルタが設計した導光板とLED光源を組合せた冷凍・冷蔵ショーケース用の棚板照明ユニットを製品化し量産を開始した(SANARI PATENT考察: 冷凍・冷蔵分野は、冷媒の気体・液体選択と共にその制御による対象品質保護の差別化研究開発が進み、そのイノベとの整合が課題である)。
4. 有機EL照明については、予ねてより開発を進めて来た独自の有機材料と層構成を活用し、リン光発光材料のみを使用した、世界最高レベルの発光効率を持つ有機EL照明照明パネルを世界で初めて商品化・発売した。
佐成重範弁理士所見→ 有機EL照明についてコニカミノルタは、「有機EL照明は、薄く、軽く、面光源という従来にない特長を持ち、高発光効率や少発熱性に加えて、蛍光灯のような水銀環境負荷がなく、眼刺激も少ない次世代照明として、独自コア技術を発揮する創造事業」と位置付けており、LED照明の特長と機能分担および協働しての産業社会イノベーション寄与が期待される。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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