2011年12月5日月曜日

復興とアジア需要に機敏に対応、ニチユのフォークリフト技術開発

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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ニチユ(日本輸送機)のフォークリフトは、国内で復興需要に機敏に対応し、販売増([会社四季報]すると共に、特にバッテリーフォークリフトでは大手メーカーとして三菱重工と国内販社を統合し、中国上海に引続きアジアに生産拠点検討など、増収増益の活発な業況を示している。ニチユ楽天市場も「いらっしゃいませ 毎度、ありがとうございます」の冒頭に始まって、「ニチユ楽天市場店は、物流機器の専門店! お使いのフォークリフトや荷役機械の修理・最適な物流機器のご紹介、どんなことでも気軽にお問い合わせ下さい」と、メーカーのHP中では目立って愛想も良い企業である。この楽天市場店だはフォークリフトの、電動型・手動型、中古品に加えて、アッタチメントも多種多様に用意している。
好評の基盤としては勿論、技術開発の集積があり、特許庁公開発明のみでも2099件(2011-12-05現在)、この12月に入ってからの事例としては、ニチユ発明の名称「フォークリフト」(特許庁公開日2011-12-01・2件)は、車体の地上高さや駆動輪の輪重等を簡単に調整できるようにすること、および、運転室を従来よりも低い位置に設けることができると共に、車体の浮き沈みを防止して運転室の安定性を向上することを、課題とし、昨月末特許庁公開の例では、「電磁ブレーキの制御装置および同装置を搭載した荷役車両」(特許庁公開日2011-11-24)などがある。
今次上半期報告では、「国内フォークリフト事業は、設備投資の下げ止まりや、復興需要を反映して、国内フォークリフト需要が前年同期比13.0%増となり、新車販売が増加した上、サービス・中古車販売等の堅調で、売上高は8.4%増したこと」「海外事業は、円高で国内からの輸出採算が大幅悪化したが、中国・アジア市場の拡大でカバーし、主にバッテリーフォークリフトで売上高は28.8%増したこと」などを述べているが、更にタイ工場を設立して年産2500台の初年度生産を見込んでいる。2012年春に着工するので、今次タイ水害にかんがみての対処も事前に完璧化できると見られる。
佐成重範弁理士所見→ 小型フォークリフトにおけるリチウムイオン電池の実証試験を経て、早期搭載実現が期待される。いわゆる超円高をも、技術開発と中国・アジア展開で超克したニチユの実績は心強い。
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