2011年12月4日日曜日

旭化成の業容変化と特許技術開発



←(旭化成ベンベルグ・イノベ)(引用写真)弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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旭化成のヘーベルハウスやヘーベルメゾンの新聞全面広告が派手で、住産業の印象が強くなった旭化成だが、今次上半期報告で住宅セグメントの売上高構成比率は24.9%、しかし、その上半期売上高2000億円は前年同期比15,2%増、営業利益179億円は77.3%増で、構成比率首位(47.1%)のケミカルセグメントの各3.5%増、8.6%減を凌ぎ、旭化成全体の業容変化を思わせる。しかし、2011-11に入ってからの同社発表を見ても、「旭化成・中国ファッションデザイナークリエイティブ大賞」「米国Artisan社の完全子会社化」「研究開発棟・川崎イノベーションセンターの新設」「発熱機能を持つ高機能素材・伸長発熱「スパイエル」の開発」「旭化成と第一財経の「樹が待っている」公益プロジェクトがNPO団体の認定を取得」「スイスActelion社との訴訟における第一審判決の修正」「骨粗しょう症治療薬「テリボン皮下注射薬56.5μg」新発売」と相次ぎ、売上高構成比率の現況が各7~9%前後である医薬医療、繊維、エレクトロニクスの各セグメントにも、旭化成の伝統技術を踏まえて、研究開発、新事業創出の活発な志向が見られる。
例えば「ベッベルグ」は旭化成を象徴する伝統的製品であり続けているが、その機能性拡大について今次上半期報告は次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
「旭化成は、コットンリンダーを原料とする再生セルローズ繊維ベンベルグ(SANARI PATENT注: 佐成重範弁理士が通産省有機化学課在勤の頃は、「半合成繊維」と称していた)を、幅広い用途で展開している。ベンベルグは、糸そのものに吸放湿性が備わるため、春夏は冷感、秋冬は吸湿発熱の機能で注目されている。2012~13年秋冬に向けては、消臭性などの機能を付与した新素材を提案し拡販すると共に、ベンベルグと同じコットンリンターを原料とする不織布「ベンリーゼ」も、美容マスクなどを中心に拡販する(SANARI PATENT注: NHKカワイイ東京によれば、アラフォー女性の美容熱が盛大化中)。」



佐成重範弁理士所見→ 旭化成は特許庁公開技術が2万2114件(2011-12-04現在)に達するが、うち昨11月来の公開件数のみでも114件、「スイッチング電源装置」(特許庁公開日2011-12-01)、「信号出力回路」(同)、「半導体レーザー保護回路」(同)、高分子電解質積層フィルム」(同)など、最近は特にエレクトロニクス関連が多い。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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