2011年12月3日土曜日

総エネバランスでLNG比重増大→古河スカイへの期待著増

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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原発依存についての政策判断は諸国において多様だが、少なくともわが国の現実において、LNGへの依存が高まることは当然で、一次エネルギー供給源の分散、CO2無発生、発電立地の容易性から、コスト対策を講じつつ、LNG輸入は著増すべきである。ここで古河スカイが巨大アルミニウム板の製造を可能にする大型設備を完備していることへの評価が改めて高められる。
古河スカイ自身が今次上半期報告でも述べている通り、近時、一度に、より多くのLNGを輸送できるよう、LNG船の大型化が進んでいる。それはエネルギー源の入手コストの低減に直結する。
LNG船に求められるアルミニウム板は、巨大な厚板だが、その生産には、大規模な生産設備と共に、ハイレベルで均一な品質を保証する高度技術力が必須である。古河スカイは、この両方を併有している。
古河スカイの今次上半期報告には、「なぜ、LNG船はアルミニウムで構成するか、を解説して、「LNGを液化して体積を600分の1に圧縮するためには、マイナス163℃で冷却することを要し、輸送時にもこの低温を維持することが必要だが、この極低温に耐えるため、LNG船のタンクには、強いアルミニウムが採用されている」と述べている(SANARI PATENT要約)。
佐成重範弁理士所見→ この際、金属素材としてのアルミニウムの特長を、古河スカイの今次上半期報告解説で再認識することが重要だが、その中でも、「アルミニウムは、リサイクルすればする程、省エネになる」という認識は重要である。アルミニウム精錬の電力原単位が比較的高く、自家水力発電地帯など、電力原価の低廉な国域でアルミニウム精錬が行われるため、やや錯覚を起こされているが、アルミニウム製品の使用・廃棄・回収・リサイクルの全サイクルにおいて電力原単位を産出すれば、他の金属材料等に比べてアルミニウム供給の所要電力原単位は、リサイクルによって益々低減する。これはアルミニウムの物質としての機能の特長、すなわち、軽量、高耐食性、高加工性、低毒性、耐低温性、再生容易性、鋳造容易性、高導電性、高熱伝導性、高光熱反射性、材料強度、非帯磁性の総合的効果として把握すべきである。
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