2011年12月27日火曜日

S-LCD(韓国忠清南道)のソニー保有株式全部をサムスン電子が取得の意味

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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液晶パネル業界は、大型液晶パネルと中小型液晶パネルとで、その様相を異にしつつ、韓国・台湾企業のシェア拡大と日本企業の国内外にわたる再編成の機運が熟してきた。ソニーが昨日(2011-12-26)「ソニー、サムスン電子、液晶パネル事業について新たな提携関係へ」と題して発表したのも、その一環にほかならない。発表内容(SANARI PATENT要約)は、
1. ソニーとサムスン電子の新たな提携関係についての契約に基いて、液晶パネル製造を行う両社の合弁会社であるS-LCDについて、ソニーが保有するS-LCDの株式をサムスン電子が保有し、S-LCDは、サムスン電子の100%子会社になる。この株式取得の対価として約1.08兆ウォンがサムスン電子からソニーに全額現金で支払われる。
2. 同時に両社は、両社の競争力強化を目的として、サムスン電子からソニーへ供給される液晶パネルの取引に関する戦略的な契約を締結した。両社は引続き液晶パネルの分野で技術協力する。
3. S-LCDは、2004-04に設立され、先進的かつ競争力ある液晶パネルを両社に供給してきたが現在、液晶パネルおよび液晶テレビの市場には大きな変化が起きている。両社はこの現実に対処し、新たな提携関係に移行することを合意したものである。
佐成重範弁理士所見→上記2および3によって、今次提携の意味を精確に把握すべきである。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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