2011年10月26日水曜日

ITの業態多様化、テクマトリックスのNTT等連携拡大と技術開発

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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次世代ITへの展開、内外産業環境の変動によって、IT諸企業の業態は益々多様化するが、昨日(2011-10-25)、業績予想の大幅上向き修正を発表したテクマトリックスは、「情報基盤事業とアプリケーション事業との2本柱」「クラウド型ビジネス強化」「楽天と事業提携」で特色付けられるが(会社四季報)、提携先拡大と独自技術開発の並進に、SANARI PATENTはその特色を見出す。
先ず2011-04-01~09-30の半期業績は、売上高75億円(前回予想比10.3%増)、営業利益4億6000万円(1.84倍)、純利益2億1000万円(1.91倍)と大幅修正されたが、注目されるその理由は、次のように述べられた(SANARI PATENT要約)。
(1) 大震災の影響による厳しい経営環境を懸念していたが、諸企業は震災後、事業継続計画や、システム障害の最小限への抑制と予防のためのインフラ関連IT投資を増加した。
(2) また、災害対策の一環として、クラウド関連需要が喚起された。
(3) 更に、対大手企業・対政府のサイバー攻撃発生により、セキュリティ関連製品の需要も増加した。
(4) 特に情報基盤事業では、主力の負荷分散装置が、クラウド関連やデータセンタ向け需要増により持ち直した。アプリケーション・サービス事業では、医療分野やCRM(SANARI PATENT注:Customer Relation Management: 顧客関係化管理)分野のクラウド・サービスが順調に業績を伸ばした。
企業間提携関係では先日(2011-10-13)、株式会社インターネットインシアティブとのクラウド型ストレージサービスに関する業務提携契約締結を発表した。仮想化技術の構築・サポートを含む。既に2011-07-12には、イーソル株式会社とのソフトウェアアーキテクチャ分析ツール利用のサービス提供についての連携契約を発表している。また,2011-06-01にはケンコーコム株式会社ドロップシップサービスの業務効率化についての業務提携を発表している。ドロップシップサービスとは、ネットショップで注文が入った時点で、それをメーカーや卸売業者から購買者に直送させるネットショップの運営形態である、とテクマトリックスは解説している。
NTTデータとのクラウド関連連携や、ケンコーコムとのネットショップ関連の連携は、既に開始している。
これらの企業提携と共に、テクマトリックス独自の技術開発も活発で、最近の特許庁公開・テクマトリックス特許出願の発明としては、「遠隔読映システムおよび読映管理装置」(特許庁公開日2011-05-19)、「コール管理システム、コール管理装置、コール管理方法およびプログラム」(特許庁公開日2011-03-24)などが見られる。
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