2011年10月18日火曜日

住金から、新日鐵住金社発足に伴う世界最高技術水準構想等の通知

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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住金から、新日鐵住金株式会社への統合に伴って「統合新会社発足時に、住金株式1株に対して新日鐵株式0.735株を割当て、統合新会社株式として交付します」などの通知も含み、あと1年足らずで世界第2位の鉄鋼メーカー(しかし住金の通知では断然「総合力世界No.1の鉄鋼メーカー」)として新日鐵住金が出現することへの期待を新たにする。新日鐵住金は、「グローバル展開を加速する」「世界最高水準の技術力を発揮する」「製鉄以外の分野での事業基盤を強化する」「企業価値を最大化して、株式・資本市場の評価を高める」「両社の力を結集して、目標を早期に実現する」の6項目を掲げているが、知財専門家において先ず関心が深い「世界最高水準の技術力を発揮する」ことについては、次の5項目を掲げている。「研究組織を一体化し、開発力を高める」「顧客ニーズへの提案力を強める」「プロセス革新を含む新製造技術を開発する」「省エネ・省CO2など、環境技術で世界をリードする」「劣質原料の使用技術を開発する」。
佐成重範弁理士所見→ 翻って新日鐵・住金の特許庁公開発明件数を見ると、2011-10-18現在で、新日鐵3万9055件、住金1万6366件に達する。最近の公開事例は、
(1) 住金について、
(1-1) 編成車両における各車両機器の動作情報出力方法(特許庁公開日2011-10-13)
(1-2) 管端部のねじ要素測定方法(同)
(1-3) 超音波探傷装置及び超音波探傷方法(同)
(1-4) 鉄道車両用歯車装置における温度測定方法」(同)
(1-5) 鋼板および溶融亜鉛めっき鋼板ならびにそれらの製造方法(同)、など
(2) 新日鐵について
(2-1) 機械設備の異常診断方法、装置及びプログラム(特許庁公開日2011-10-13)
(2-2) 金属の欠陥検出方法(同)
(2-3) スラグ微粒子の識別方法及び炭酸化処理装置(同)
(2-4) スラグ微粒子の識別方法(同)
(2-5) 微粒子の明度識別方法(同)、などが見られる。
住金・新日鐵の両社に製品分野の特色は従来から見られたが、新会社において特許発明の相乗効果も顕著に発揮されると考える。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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