2011年10月14日金曜日

電力需給の変革と利用の高度化に伴う新回路構成の開発

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
C Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter http://twitter.com/sanaripat
Smart Meter やSmart Gridを中核とするSmart Communityの構築は、電気回路構成の新たな創出を基盤として進められる。ここには、特許発明公開が最近頻発しているカレントミラー回路をその例として概観する(SANARI PATENT要約)。
(1) 東芝「電圧電流変換回路及びこれを備えたPLL回路」(特許庁公開日2011-10-13)→ カレントミラー回路を用い、電源電圧依存性が小さい電圧電流変換回路及びこれを備えたPLL回路(SANARI PATENT注: Phase Locked Loop:位相同期回路)を提供する。
(2) 富士通セミコンダクター「差動増幅器」(特許庁公開日2011-10-06)→ 負荷側に出力を電流で受け渡すカレントミラー回路を備える差動増幅器の動作を高速化する。
(3) エルピーダメモリ「増幅器および半導体記憶装置」(特許庁公開日2011-09-29)→ カレントミラー回路を用いて、容量素子の値をより小さくして、チップサイズの増大を抑制する。
(4) ルネサスエレクトロニクス「基準電流生成回路」(特許庁公開日2011-09-22)→ カレントミラー回路を用いて、PN接合ダイオードを必要とせず、回路電流の温度依存性が概略零となる電流生成回路を提供する。
(5) 新電元工業「低電圧検出回路」(特許庁公開日2011-09-22)→ カレントミラー回路を用いて、電源投入時および通常動作時において、信頼性の高い精確な低電圧検出を可能にすると共に、ICにチップサイズの小さい低電圧検出回路を提供する。など。
佐成重範弁理士考察→ 同一特性のAトランジスタのベースとBトランジスタのベースを並列接続することにより、Bのコレクタ電流がAのコレクタ電流と同一になる回路を、カレントミラー回路(電流鏡回路)と呼ぶが、並列にn個の同一特性トランジスタを接続すれば、基準電流のn倍の電流を流すことができる。この効果を利用する目的によって、カレントミラー回路応用の様々な回路構成が発明されており、上記のように特許庁公開も続出している。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム