2011年10月16日日曜日

ダイオード利用平滑回路を用いる発明公開の近況

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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ダイオードの応用は広汎な分野にわたるが、ダイオードによる平滑回路を用いる発明の、特許庁公開が最近も続出しているので、この9月以降に公開された技術を以下例示する(SANARI PATENT要約)。
(1) サンケン電気「スイッチモジュール及びそれを用いた共振型コンバータ装置」(特許庁公開日2011-10-13)→ アクティブクランプ回路で問題であったクランプコンデンサの電圧上昇を解決する。
(2) パナソニック電工「スイッチング電源装置及びそれを用いた照明器具」(特許庁公開日2011-10-06)→ DC-DCコンバータのトランス2次巻線から演算回路の電源電圧を供給するスイッチング電源装置において、出力が小さいときでも、演算回路の電源電圧を確保する。
(3) アイホン「スイッチング電源装置」(特許庁公開日2011-10-06)→ 過電流の発生時におけるコンデンサの放電機能を速やかに能動として、負荷に接続する端子に過電流が残ることを防止し、定格出力電圧が高い場合であっても、安全規格への適合を容易とする。
(4) リコー「クロックリカバリ回路」(特許庁公開日2011-10-06)→ データ信号に長期間エッジが存在しない場合でも、データ受信の耐性を失わず、一定のループゲインを保つクロックリカバリ回路を提供する。
(5) シチズンHD「LED駆動回路」(特許庁公開日2011-10-06)→ 複数のLEDブロックをスイッチングにより切替駆動する場合に、複数のLEDブロックに含まれるLEDの順電圧のバラツキの影響の抑制が可能なLED駆動回路を提供する。
(6) ミツトヨ「整流平滑回路及びこれを使用した変位検出装置」(特許庁公開日2011-10-06)→ 整流平滑回路や変位検出装置において、復調回路にハイパスフィルタと減算器を用いることにより、脈動除去用の低域フィルタを不要としつつ、回路構成を簡素化し、低価格化を図りつつ、高速な整流平滑回路及びこれを使用した変位検出装置を提供する。
(7) パナソニック「電気給湯機の制御装置」(特許庁公開日2011-10-06)→ 従来の突入電流低減回路は、電源が投入されている間、リレー接点を接続するためのリレーコイルに電流が供給、24時間電源を切らない電気給湯機のような機器では、負荷が動作していない待機時にもリレーの電力が長時間無駄に消費されたのをなくする電気給湯機制御装置を提供する。
佐成重範弁理士所見→ 平滑回路利用技術に関する特許庁公開件数は4203件に達するが(2011-10-16現在)、今月に入っても多様な目的をもって続出しており、ダイオード利用平滑回路によるイノベーションは更に展開される。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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