2011年10月21日金曜日

日本触媒の光記録媒体用光重合性樹脂組成物発明等

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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来月(2011-11)上旬に入ると、主要各社の2011-04~09上半期の業績発表で、産業動向が示されるが、nikkei webは、これに先立ち「日本触媒、4~9月営業利益3割増の180億円で予想以上の過去最高、高吸水性樹脂好調」など先行報道し、大勢と共に各業種各企業の方向性を機敏に考察する必要を示している。
60年も前、1952年には佐成重範弁理士は通産省軽工業局有機化学課の総務班長を務めていたが、有機合成工業の基礎物質・無水フタール酸と言えば、日本で1941年に始めて、その工業化に成功したのが日本触媒で、1950年代からのわが国石油化学工業創成時代には、日本触媒の独自触媒技術が日本産業の急成長を起動したことを回想する。
日本触媒の特許発明で特許庁公開件数は6540件(2011-10-21現在)に達するが、最近の開発状況も次の公開事例に見るように活発である(SANARI PATENT要約)。
(1) 発明の名称「固体酸化物形燃料電池用電解質シートおよびその製造方法、並びにそれを用いた固体酸化物形燃料電池用セル」(特許庁公開日2011-10-20)→ シール性に優れ、電極などを高密着性で接合でき、発電特性を保持する電解質シートを提供する。
(2) 発明の名称「光記録媒体用光重合性樹脂組成物、硬化物及び光記録媒体」(特許庁公開日2011-10-20)→ 硬化性・離型性に優れ、青色レーザ光により記録・再生する光記録媒体の対候性を著しく向上でき、より高信頼性の記録・再生を実現できる光記録媒体用光重合性樹脂組成物、その硬化物及び光記録媒体を提供する。
(3) 発明の名称「位相差フィルムと、これを備える画像表示装置」(特許庁公開日2011-10-20)→ 波長分散性の調整に、重合体以外の材料を用いることにより、設計の自由度を向上させた負の位相差フィルムを提供する。
(4) 発明の名称「水溶性重合体の連続的製造方法、及び、水溶性重合体」(特許庁公開日2011-10-20)→ 無機物の分散性等に優れ、十分な経時的分散性を示すカルボキシル基含有重合体を提供する。
(5) 発明の名称「重合体の分子量の制御方法」(特許庁公開日2011-10-20)→ 単量体成分を重合させる際に、得られる重合体の分子量を容易に制御できる、重合体分子量の制御方法、および、分子量が制御された重合体を容易に製造できる製造方法を提供する。
佐成重範弁理士所見→ 高吸水性樹脂のほかアクリル酸エステルが好調であり、自動車塗料向けを拡充すると共に、現・海外比率約5割を、韓国LGとの合弁順調や、インドネシア工場増設を基盤として、更に拡大すると予想する。
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