クラウドに関する特許発明開発の活況
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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クラウド利用の消費者への浸透もマスコミされる状況となり(R Site 2011-10-19ご参照)、クラウドの定義を確かめたくもなるが、それはC Site 2011-10-19に譲り、ここではクラウドに関する発明の特許庁公開の活況ぶりを考察する。
(1) キャノン「情報処理装置、帳票データ作成方法、及びコンピュータプログラム」(特許庁公開日011-10-13)→ 管理サーバーへの帳票データのアップロードリクェストをユ-ザ装置から受けた場合に、帳票データのサイズがアップロード可能なサイズを超えるときであっても、帳票データをユ-ザ装置に提供できる情報処理装置を提供する。(佐成重範弁理士考察→ 帳票データのサイズが閾値以下の場合には帳票データをクラウドプタッロフォームにアップロードし、閾値を超える場合には、クライアント装置に対して帳票データのダウンロードを促すという、閾値該当性判断とこれに基く処理機能の発明と解する)。
(2) NTTデータ「リソース連携システム及びリソース連携方法」(特許庁公開日2011-09-22)→ あるクラウドにおいて実行されているサービスを、他のクラウドのリソースを利用して提供する。(佐成重範弁理士考察→ 極めて実用的な発明と考える。クラウド連携管理装置の構成に関する発明である。)
(3) KDDI研究所「クラウドサービス提供システム」(特許庁公開日2011-09-15)→ SDPにクラウドサービスもしくはSPD外にクラウド選択支援サーバを配置し、クラウドサービス群と連携することにより、ユ-ザを煩雑な手続や操作から開放し、無線リソースの利用を図り、ユ-ザ無線の処理付加を軽減し、複数のユ-ザがクラウドサービスを簡単に共有できるクラウドサービス提供システムを提供する。(佐成重範弁理士考察→ SDPは、Session Description Protocol。クラウド支援サーバがSession Initiation Protocolのアプリケーションサーバとして動作する構成)。
(4) 日立ソリューションズ「データ連携システム及びデータ連携方法」(特許庁公開日2011-09-08)→ 連携元システムとクラウドシステムとの間のデータ連携のためのインタフェース、データ変換プログラムの開発工数を低減するデータ連携システム及びデータ連携方法を提供する。(佐成重範弁理士考察→ Enterprise Application Integration、すなわち、複数の業務アプリケーションを統合して一つのシステムとして活用するツールにより、クラウドシステムと連携元システムを接続して構成する発明である。)
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